乩童(jītóng)/童乩(tâng-ki/たんきー)➡️タンキー、台湾のシャーマン | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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少しネタバレ注意⚠️


話題の台湾映画『關於我和鬼變成家人的那件事(僕と幽霊が家族になった件)』。ここで出てくるスラングをご紹介しとりますが、マジ、終わらない💦体力気力充分の方のみ、ついてきてくださーい。本日一発目は、


乩童(jītóng)/童乩(tâng-ki/たんきー)➡️タンキー、台湾のシャーマン


です。


中国語で言えば「乩童(jītóng)」ですが、一般的には台湾語の「童乩(tâng-ki/たんきー)」が使われます。実際私も台湾のことを研究し始めてすぐは「童乩(tâng-ki/たんきー)」という言葉しか知らなくて、中国語で「乩童(jītóng)」と言うということを知ったのは随分後でした。


童乩(tâng-ki/たんきー)」というのは、神様(霊)を自分自身に憑依させてトランス状態になり、神様からのお告げやアドバイスを依頼者(信者)に伝える一種のシャーマンのことです。


童乩の役割は主に運勢の判断、将来の予言、病気の治療。一番多い相談事は健康に関することらしく、童乩による「治療」はいわば民間療法、民間カウンセリングの一つとして台湾社会の日常に広く浸透しているのです。


『關於我和鬼變成家人的那件事(僕と幽霊が家族になった件)』で使われている箇所、わかりますか? それは…ドロドロドロ(ドラムの音)…、明翰と毛毛が2度目にアーロンを訪ねて行く場面!! 明翰がアーロンに(死んだ)毛毛から伝言がある! と言うのでアーロンが中国語で、


你是乩童?

(きみはタンキーなの?)


ときくあの場面。日本語字幕では「霊媒師」になってました。


とにかくこの手の台湾ローカルコメディを台湾の方と一緒に大笑いして見るには、台湾の伝統的民俗風習から最先端の社会の有りよう、多種多様な言語まで幅広い知識&下ネタ耐性(笑)が必要で。たまりも台湾の映画館ではいつも一人取り残されています涙。