最後はええーーっ⁉という結末でしたがそれがやっぱり社会の現実なのか。重い問題提起でしたね。でも希望は、かすかだけど、ある。後味の悪さは感じませんでした。
原作者の言葉を借りるとこのドラマは「用喜劇去包含現實社會中其實存在的更大悲劇」(コメディーの手法で現実社会に存在する悲劇が描かれている)ということで、単純なハッピーエンドにはできなかったのかなと思います。
基本的にはコメディでめっちゃ笑えるんですけどね。
その後ドラマ関連の動画を見まくっていろんなことがわかりました。これも林立青という方のエッセイが原作なんですね。こりゃあ読まねばなりますまい。台湾、エッセイからドラマにするのなんでこんなにうまいのか。『花甲男人轉大人』から『俗女養成記』、そしてこの『做工的人』。どれも原作はエッセイです。どれもめちゃめちゃ面白い!
役者さんたちはみんな本当にうまかったですが、個人的なイチオシはやっぱり曾珮瑜かな。台湾ドラマ『最佳利益』でやり手の悪女、蔡妙如を演じた女優さんです。英語もペラペラ、そして台湾語もペラペラでした。ペラペラなのには理由があって、彼女のお母さんが小学生の時から家ではずっと台湾語をしゃべるように躾けられていたそう。学校では1日中「国語」なので家で喋らなければ喋れなくなる、というわけです。とにかく演技の幅が広い!こういう役者さんが好きだなあ。