台湾語には2音節以上の単語の場合、前後の音がくっついて、前の音節のおしりと後ろの音節の頭が、省略と言うか発音されない場合があるのだ。それを「合音」という。
代表的なものが「啥人(siáⁿ-lâng)」(だれ)。本来の発音は「siáⁿ-lâng(しぁNらん)」だが、「合音」現象が起きると「siâng(しぁん)」という発音になってしまう。
おお、まさに、台湾華語(台湾男子)の「馬上(mǎshàng)」→「mǎlàng」→「maan」
と同じ現象ではないですか!?
ところで、私が台湾語の「合音」で辛酸を嘗めたのが「昨日」という意味の「昨昏(cha-hng)(ざっふん)」。台湾朋友Bちゃんに「ざっふん」と言ってもわかってもらえず、結局「昨日の発音はchang(ざん)よ」と注意された苦い記憶(笑)。その後台湾語のこの「合音」現象により、「cha-hng(ざっふん)」→「chang(ざん)」、どちらの発音でもOKということを知るのだが……。
いやあ、台湾華語、どこまでも面白いね!