※台湾語学習もちょっと進歩した2016年の記事。若干の余裕と達観が見受けられます。
台湾語の疑問文「〜しましたか」
台湾語の疑問文は、難解ポイントの一つ。使役と受け身もなかなかだけど、疑問文はスーパー基礎会話でも絶対に必要、なのにややこしい、というつらさ。「~しましたか」とか「~したことがありますか」でさえすらっと言えないなんて💦
台湾語の疑問文(実は否定文も)のややこしさの原因は、これまたいろんな漢字が使われていて混乱してしまう。というとこにもある。「~しましたか」で使う疑問の助詞は基本的に、
「無(bô)」と「未(buē/bē)」
なのだが、「未」は「沒」の漢字が使われることもある。さらに「沒」は中国語で言う「不會」を表す「袂(buē/bē)」の時にも使われることがある(というか日本で出された台湾語辞書で使用されている)。これは本当につらい。
なので、台湾語の否定文や疑問文を作る時には台湾教育部の推薦する「無(bô)」と「未(buē/bē)」に脳内統一してしまおう。そうすると、あとはスッキリ。次の二つのパターンでこれを使い分ければいい。
1)完全に過去の話の場合
一つ目のパターンは、例えば「昨日」~しましたか?というとき。完全な過去。「有~無?」でとりあえずオッケー。答えは、Yesなら「有(ū)」、Noなら「無(bô)」で。
昨昏有上班無?
(cha-hng ū siōng-pan bô)
昨日出勤しましたか?
2)現在完了的な場合
もうひとつのパターンは、いわば現在完了形。その行為が終わったかどうかを問題にするとき、つまり「(もう)~しましたか?」のときには「~未(bē/bōe)?」とする。
よく知られた挨拶言葉に、
食飽未?(chia̍h pá bē)
ごはん食べたましたか?
(おなかいっぱいになった?)
があるが、まさにこれ。
洗面未?(sé bīn bē)
(もう)顔洗った?
でもいい。答えは「已經(í-keng)」(すでに)、「早著(chá tio̍h)」(とっくに)や、「猶未(iáu-bē)」(まだ~)などの副詞と一緒に使うことも多い。
已經洗面矣。(í-keng sé bīn --ah)
もう洗ったよ。
猶未洗面。(iáu-bē sé-bīn)
まだ洗ってないよ。