カタカナ語は2音節目を高く発音するのが台湾語の特徴。漢字で表せるやつはそのまま中国語に紛れ込み、台湾華語の語彙部門代表選手として活躍している。
これらは基本的に植民地時代の名残りであるが、ドラマなどを見ていると、現代日本語がそのまま使われているのもよく見かける。
アタマショートとアタマコンクリも、よく知られた、そしてよく使われる日本語系外来語。
『大稻埕』で簡嫚書が使ってた「アタマショート?」の字幕は「你腦袋有問題嗎?(頭おかしいんじゃない?)」となっていた。「ショート」は日本語の「ショートする」からきていて、基本的に「壊れる」の意味で使われている。
「アタマショート」と同様の表現に次のようなものもある。
頭殻ショート(thâu-khak ショート )
頭殻有問題(thâu-khak ū būn-tê)
頭殻歹去(thâu-khak pháinn- -khì)
「你ショート喔?」と言えば、「開玩笑吧?(冗談でしょう?)」の意味になる。台湾語の先生曰く、この最後の「 喔 」が重要で、これがないとケンカ売ってるみたいになるので要注意だそうだ。
「アタマコンクリ」はそのままだ。つまり「頭が硬い」で、融通がきかない、発想に乏しいみたいなことを表す。
ちなみにショートとコンクリは次のような漢字が使われたりする。
ショート ⇒ 秀逗(xiù dòu)
コンクリ ⇒ 控固力(kònggùlì)
なお、↑の過去記事でも紹介している教育部の《台灣閩南語常用詞辭典🈁》は本当に使える。日本語起源の言葉を調べたい時は次の手順で。
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