【スウェーデンのお茶室が教えてくれたこと②】

〜幸福度の高い国スウェーデンのライフスタイル〜

世界の幸福度ランキングで上位を占める北欧の国々。

2020年のランキングでは
スウェーデンは7位。
日本は62位である。

この差はどこにあるのだろうか?

これが私がスウェーデンのお茶室「瑞暉亭ZUI-KI-TEI」と関わるようになり、度々スウェーデンを訪ねることで、考えさせられたことの1つである。

スウェーデンのお茶室が教えてくれたことの2つ目は「幸せとは何か?」ということ。

スウェーデンとのやりとりが始まった2013年。6月から8月は関係者が捕まらず、活動が滞ることが度々あって、ヤキモキさせられた。

その後、スウェーデンでは夏休みを「5週間」取ることを知り、6月の夏至祭の頃から8月にかけて、少しずつずらしながらも次々と夏休みに入っていくのだと分かった。

日本のペースで事を進めることはできないと悟り、私も徐々にスウェーデンのペースに合わせるようになった。

スウェーデンでは5週間の夏休みの他、2週間位の休みを年間1〜2回取って旅をする人が多く、毎日の「フィーカ(FIKA:コーヒータイム)」では、そんな話が出る。

「休む」ことを大切にしているスウェーデン人の習慣になっている、この「フィーカ」は働く人たちの権利として保証されている時間である。

スウェーデンは、働く人ファーストなのだ。

定時に帰るのが当たり前。
子どもを迎えに行くパパやママが早めに退社するので、3時過ぎから帰宅ラッシュが始まる。
夜ごはんを家族揃って食べる。

私の知る限り、教育費は大学まで無料。医療費も年間2万円以下で頭打ち。高齢者ケアも充実している。

その代わり高い税金を払う。そしてその税金の使い道に目を光らせるため、選挙の投票率は80%を超える。

国は公共サービスを充実させ、働きやすい環境を整備する。国民は国を信頼して、いい環境で働き、高い税金を払う。そんな循環が、幸福度を高めているように感じる。

1935年(昭和10年)、初代「瑞暉亭」が建設され、それから4年経った1939年に、初代「瑞暉亭」の寄贈者の一人である藤原銀次郎がスウェーデンを訪ねた。

その時、彼はスウェーデンの社会制度の素晴らしさに感銘を受け、「スウェーデンの社会制度を日本に導入すべき」と考え始めた。

しかし、残念なことに、第二次世界大戦に阻まれ、彼の考えが実現することはなかった。

私は「あ〜日本が今、こういう社会制度であったら」と恨めしく思ったものだ。

そして考えた・・

今、日本がスウェーデンと同じような社会制度を取り入れていたら?

大学まで教育費が無料。医療費も低額で頭打ち。働きやすい環境で充分な休みが取れる。老後の高齢者ケアも充実している・・そんな状態であったら、どうだろう?

はたして日本人の幸福度は上がるのだろうか?とも考えてみた・・

スウェーデンでは
「あなたは何がしたいの?」と
よく訊かれた。

遠慮していては始まらない。

はっきりと
「私は〇〇がしたいと思っている」と答えると、否定されることなく、それが実現するように協力してくれる。

スウェーデンでは幼い頃から、そうやって自己を確立し、精神的な自立を促されて育つ。

スウェーデン人が精神的に自立していて、「自分の幸せに責任を持つ」ことができているから、社会制度を使いこなし、幸福度が高いのではないだろうか?と考えるようになった。

ひるがえって、日本人はどうだろう?

自分で自分の幸せに責任を持っているだろうか?

寄らば大樹、滅私奉公のような封建的な意識から抜け出せていないのではないだろうか?

私は、日本人の意識の在り方を根本から変えなければ、どんなに素晴らしい社会制度を取り入れても幸福度は上がらないのではないか?と懐疑的だ。

社会を変えようとする前に、まずは自分で自分の幸せに責任を持つこと、つまりは精神的に自立することが必要だと考える。

我々日本人は、まだまだ頭の中が封建的であることを自覚しなければならない。

そんな思いを秘めつつ、私は、精神的自立、意識革命という思いを込めて、「自分をおもてなし」「ご自愛料理」「幸せの土台づくり」などの発信を始めたのだった・・



あなたは
自分の幸せに責任を持っていますか?

「自分の幸せに責任を持つ」
というのは・・

「自分で自分を幸せにできる」
ということ

「自分の感情を扱える」
ということ

「人のせいにしない」
ということ

「どんな自分も否定せず、受容する」
ということ

まずは
「小さな幸せ」を自分に与えることから始めよう!

そこから
少しずつあなたの意識が変わり
まわりの人の意識が変わり
やがては日本人の意識が変わる・・

意識革命は
あなたから始まる





#スウェーデンのお茶室が教えてくれたこと
#スウェーデン
#ストックホルム
#国立民族学博物館
#瑞暉亭
#幸福度ランキング
#幸福度の高い国から学ぶ
#社会制度
#意識革命
#幸せの土台づくり
#自分をおもてなし
#ご自愛料理
#精神的自立