C11155(大垣市文化会館こどもサイエンスプラザ) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

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全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

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岐阜プチ保存蒸気機関車めぐり、最後は大垣市文化会館こどもサイエンスプラザに保存されているC11155です。


C11155
1940-8月:汽車製造大阪工場製番1920 配属名古屋局配置多治見区
1947-3月:名古屋区
1949-12月:大垣区
1972-4月15/16日:樽見線さよなら列車C11355号機と重連で牽引
1972-5月:廃車
1972-9月:大垣市西崎町機関車展示場にて保存
1994-10月:大垣市文化会館こどもサイエンスプラザに移設保存


岐阜から大垣市内へと移動しました。大垣といえば昔から大垣夜行(現ムーンライトながら)の終着ということと、樽見線の起点駅として有名です。

国鉄樽見線は1956年(昭和31年)大垣 - 谷汲口間 (21.7km) が開業した、比較的新しく開設された路線でした。敷設の歴史的背景としては鉄道敷設法別表の「大垣ヨリ福井県大野ヲ経テ金沢ニ至ル鉄道」の一部となっています。1958年(昭和33年)谷汲口 - 美濃神海間 (2.3km) 間が延伸開業しましたが、盲腸線であったため1984年(昭和59年)10月に国鉄樽見線は廃止され、樽見鉄道樽見線に転換されました。転換後は工事が70%まで進捗していた美濃神海 - 樽見間の工事が1986年に再開され、1989年に延長開業を成し遂げています。

私の樽見線のイメージといえばやはりC11です。このblog書庫、私の蒸気機関車史=その2で草津を訪問していますが、その道中確かに大垣でC11を目撃しました。とっさのことで写真は撮れませんでしたが、タンク機を見ること自体初めてだったので、よく覚えています。

このC11155は生涯の大半を樽見線で過ごし、廃車後も地元大垣で保存された由緒ある機関車です。機関車の状態は屋内ということもありまさに極上!動態機と言われてもおかしくありません。この場所の特徴は2階部分から機関車を見下ろせること。普段なかなか見ることができない機関車の上部を観察することができます。配管の取り回しなどがよく解りますね。意外だったのが、機関車後方炭庫の部分が、下に向かってかなり絞られた形状であるということ。石炭の積載量はかなり少なかったことが解ります。それでは後方の残りの部分は何だったのでしょう?すべて水タンクであったと考えるのが順当なのでしょうね。正解をご存知の方、解説をよろしくお願いいたします。

最近中京地区では蒸気機関車動態復活の機運が高まっていますがC11155の名前が出ないのは、この機関車を外に出すにはせっかくの建物を取り壊さなければならないからでしょうか?(笑)


※2014年11月9日訪問
※2014年訪問数 92機
※累計訪問数  353機