D51954(富良野市文化会館) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

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全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

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道央の保存蒸気機関車めぐり、19機目は富良野市文化会館に保存されているD51954です。


D51954
1943-5月:日立製作所笠戸製番1785 D5105として胆振縦貫鉄道に入線
1944-7月:胆振縦貫鉄道国有化によりD5105のまま転入 配置室蘭区伊達紋別支区
1947-2月:D51954に改番 
1949-3月:名寄区
1952-8月:旭川区
1975-2月:廃車
1975-7月:富良野市文化会館に保存


全国の保存蒸気機関車めぐりをしていると、稀に予想していなかった良好な状態の機関車に出会えることがあります。今回、このD51954がまさしくそんな機関車でした。

この機関車は富良野市役所前に保存されています。市役所や役場の保存機と言えば、佐賀市のD51206や小郡のD51813、篠ノ井のD51921を訪問しましたが、いずれも放置や荒廃状態ではないものの、特別に状態が良いといった機関車もなく、平均的保存状態という印象です。しかしこのD51954は違いました。一見したたけで明らかに素晴らしい保存状態なのです。

屋根なしにもかかわらず機関車は黒光りし、ロッド類も無塗装の磨き出しです。この状態を維持するのがどれほど大変なことなのか、私も全国350機近くの機関車をめぐって理解しているつもりです。部品の欠品もなく、作用管までも磨かれ、キャブ内も完璧な状態です。

ここの特徴はもう一つ、周辺に保存されている鉄道設備がとても充実していて、そちらも機関車同様素晴らしい保存状態であることです。腕木式信号、転換器はほかでも見かけますが、給水塔はなかなかありません。しかも非常に素晴らしい状態です。そしてこれらにはきちんとした説明看板が設置されています。
鉄道設備が保存されていても何の説明もない場合が多いのですが、ここは機関車同様の扱いで非常に好感が持てます。

本当に素晴らしい保存環境のD51954、この機関車を維持されている方々に、心から敬意をお伝えしたいものです。


※2014年9月7日訪問
※2014年訪問数 83機
※累計訪問数  344機