今回栃木を訪問し、どうしても行きたかった保存車両があります。京急旧1000形先頭部分が保存されているというのです。しかも2両も!
なぜ栃木に京急車両が?半信半疑のまままずは小山市内の保存場所に向かいます。すると住宅地の一角にありました!京急の赤い電車が。ここは「赤い電車」という鉄道グッズの卸問屋の本店です。車両は1185、こちらは運転席後ろの乗降ドアの前でカットされていて、後部は塞がれていますが同じ赤の塗装と白線まで入っています。台車はなく、連結器部分を残す形で地上から50cmくらいの高さで置かれています。車内は物置として利用されているみたいですが、運転席の設備はそのまま残されています。実際に見ると、これはとても面白い保存方法だと思いました。ちょっと大きめの物置くらいのサイズなので、それほど場所を取りません。維持・整備についてもこのサイズナら負担にはならないでしょう。常に大好きな車両を自宅に置いておくことのできる、有効な方法だと思います。
次に真岡市内に向かいます。ここにももう1両同じ京急旧1000形先頭部分が保存されています。こちらはなんと中古車屋の店頭でした。店名は同じ「赤い電車」、関連店舗なのでしょう。車両は1052、こちらは先ほどの1185より多くの部分が残されていて、乗降ドアの後ろの窓部分でカットされています。そして台車も残されていて、先頭部分がそのまま保存されているといった印象です。こちらも車内は物置として利用されています。しかし保存状態は先ほどの1185より悪く、車体には錆も浮いています。やはり車両を大きく残したため維持・管理も大変なのでしょう。
今回京急ファンとして貴重な旧1000形の保存車両を見ることができました。特に1185の保存方法は他でも採用できると思います。ぜひ廃車が進む800形もこのような形ででも残して欲しいものです。
※2014年4月26日訪問