Ｄ５１３４５（太子町太子山公園）

広島～山口の保存蒸気めぐりもいよいよ最終日になりました。岩国訪問後は兵庫県たつの市まで移動し日帰り温泉で入浴＆夕食、道の駅みつで車中泊しました。ここまで2,000kmくらい走ってきましたが、楽しいことをやっていると全く疲れを感じません。翌朝も7時前には行動開始、１９機目は兵庫県太子町太子山公園に保存されているＤ５１３４５です。
Ｄ５１３４５
1940-1月：日立製作所笠戸製番1224　配属仙台局配置長町区
1944-10月：青森区
1945-8月：尻内区
1959-11月：池田区
1962-9月：小樽築港区
1968-3月：苗穂工場にてギーセルエジェクター取付
1968-3月：追分区
1976-3月：廃車

この機関車も公園の入口、50mくらい距離がありましたが状態の良さがすぐにわかりました。整備された機関車の持つ雰囲気とでも言うのでしょうか、そういったものが伝わってきます。屋根、フェンス、きちっと立てられた案内看板、これらが揃っていることで普段から大切にされていることがうかがえます。

機関車に近付くとその予想は的中、整備されたとても状態の良い機関車でした。車体は注油され朝日が反射しています。部品の欠品などもなく、キャブ内も良好な状態のようです。足回り、テンダーには多少の腐食箇所がありましたが、軽整備で修復できるものです。案内看板の上にはD51345の北海道現役時代の写真が掲げられています。この写真を見るとこの機関車がギーセルエジェクター装着車であったことがわかります。保存時に通常煙突に戻されたのでしょう。他にも切詰めデフ、密閉式キャブなど、北海道機の特徴を持っています。

今回ここまで様々な状態のD51を見てきましたが、公園での保存環境・活動でここは理想的だと思いました。40年間この状態を維持されてくるのは大変なことだったでしょう。関係者の皆さまに頭が下がる思いです。

※2014年3月23日訪問
※2014年訪問数 ２９機
※累計訪問数 　２９０機