Ｃ５８４１４（玉城町城山公園）

和歌山～三重の保存蒸気機関車めぐり、３機目は参宮線田丸駅から徒歩５分ほどの玉城町城山公園に保存されているＣ５８４１４です。

Ｃ５８４１４
1947-5月：汽車製造大阪工場製番2550　札幌局配属配置苗穂区
1973-4月：廃車　

貴重な戦後型のＣ５８、製造後一貫して苗穂区に所属し北海道で活躍したカマです。前日が伊勢で時間切れとなったので、夜明け後朝一番の訪問です。事前にN.E@C5851さんからの情報で、屋根・柱の塗装のために足場が設置されているとのことで、見学できるかどうか不安でした。現地に到着してみると、確かに大掛かりな足場が組まれているものの見学はできそうです。

足場をくぐって中に入ると、すぐに機関車の状態はかなり良いと感じられるものでした。正面から入ったのですがまず目に飛び込んでくるのは赤ナンバープレートに大きなスノーブロウと切り詰めデフそして補助灯。これだけでこの機関車が北海道機であるということがすぐに判ります。

気になる足場ですが意外にも機関車の見学にはそれほど支障がなく、かえってメカニカルな雰囲気が機関車を引き立てます。車体はシリンダーカバーの補修はありますが、全体に油が敷かれていて良好です。非公式側の給水加熱器のカバーがありませんが、こんなものをわざわざ機関車から盗んでいく人の気が知れません。テンダーのナンバープレート、製造名板なども盗難されています。キャブ内はメーター類が欠損していて塗装も黒一色、外装ほど良好な状態ではありませんでした。

ここも町役場のすぐ近くになりますが、紀伊勝浦町とは違いきちんと機関車を維持管理してきたことがわかります。現在も保存用の屋根の整備が行なわれています。生涯北海道で過ごし現役時代には地元に縁のなかったＣ５８４１４ですが、大切に保存されていて幸せそうでした。

※2013年12月23日訪問
※2013年訪問数 ２０７機
※累計訪問数 　２５９機