旧大社駅は明治45年(1912)に開業し、大正13年(1924)2月に現在の建物に改築されました。出雲大社の門前町にふさわしい純日本風の木造平屋建てで和風趣向の際立つ建物です。
JR大社線は平成2年(1990)3月31日に廃止され、その後旧大社駅舎は平成16年(2004)国の重要文化財に指定されました。高く設計された天井からは大正風の灯篭型の和風シャンデリアが玄関を含めて30個備え付けてあります。待合室は正面向かって右手が二等待合室、中央の大きな一般待合室と二つあり、昭和初期までは分けて使用されていました。また駅舎内には出雲大社の大祭に遣わされる皇室の勅使をもてなすための貴賓室や、旧事務室は喫茶店として利用されています。
JR大社線は平成2年(1990)3月31日に廃止され、その後旧大社駅舎は平成16年(2004)国の重要文化財に指定されました。高く設計された天井からは大正風の灯篭型の和風シャンデリアが玄関を含めて30個備え付けてあります。待合室は正面向かって右手が二等待合室、中央の大きな一般待合室と二つあり、昭和初期までは分けて使用されていました。また駅舎内には出雲大社の大祭に遣わされる皇室の勅使をもてなすための貴賓室や、旧事務室は喫茶店として利用されています。
とにかくこれだけの立派な駅が現役当時のまま残されていることに本当に感動しました。廃止後20数年経ってもその威厳を一切失っていません。しかしD51774のレポートでも書きましたが、出雲市はこの素晴らしさを理解していない気がします。まず駅舎前にずらっと並んだ駐車車両。これではせっかくの駅舎の全景を見ることができません。駐車場は少し離れた場所に設置し、駅前広場も含めた形で文化遺産としてきちんと整備するべきです。また無料で見学できるのは良いのですが、この貴重な建物を管理する上ではあまりに無防備です。いたずらや盗難、建物を傷付けられるリスクが大きいと感じました。
出雲市には改めてこの貴重な旧大社駅舎、そして構内ならびにD51774の在り方について考えてもらいたいと思いました。
※2013年11月2日訪問