売上や利益を追いかけている人が知らない事実 | 繁盛店をつくる人材育成の方法

売上や利益を追いかけている人が知らない事実

にちは、菅です。
今日はいきなりですが問題です。

問題
もしお店がつぶれるとしたらそれは何があったときでしょう?

これ、実はつい最近このブログで答えを書いています。

それがこちらの記事。

コロナショックで倒産するとしたらそれは何があったときか?

 

これ、なにもコロナショックに限った話ではありません。

実は、

お店がつぶれるとしたらたったの2パターンしかありません

それが、

1.現金が足らなくてつぶれる
2.社長さんが会社をやめたくなって廃業する


この2つ。

でもね、
ちょっと待ってください。

あなたは、

売上が増えればお店の経営は楽になる
売上が増えればお店はつぶれない

そう思っていませんか?

実はこれ、

大きな勘違いです

ここ大事なことなのでハッキリ言っておきます。

どれだけ売上が多くてもお店はつぶれます

その証拠に、

年商数百億円規模のデパートでも普通につぶれているでしょ?

だから先ほどご紹介したつぶれる条件には、

売上が足らなくてつぶれるという項目はありません

大事なことなのでここでもう一度言っておきます。

どれだけ売上が多くてもお店はつぶれます

だから、
もしあなたが、

長く続けられるお店を作りたい

そう思っているのなら、

売上を増やすことを考えても意味がありません

では、
何を考えればいいのか?

答えは簡単。
さきほどのつぶれる条件の逆を考えればいいだけです。

つまり、

1.手元の現金を増やす
2.経営が楽しくてやめられない会社にする


これだけ。

とはいえ、
そうはいっても、

やっぱり売上は多い方がいいんじゃない?
売上が多ければ手元の現金も多くなるよね?


そう思っていませんか?

 

じつは、そこが勘違いなのです。


ここで、
あるお店の事例をご紹介してみます。

このお店の毎年の売上グラフがこちら



はい。
ハッキリわかるくらい年々売上が減っています。

みるからに倒産が近そうな感じがします。

でもね、ここでちょっと会計を知っている人ならこう思うはずです。

売上の数字は確かに大事だけどお店の経営で本当に大事なのは利益の数字じゃないの?

はい。
確かにその通り。

利益がどれくらいか?ということは売上よりずっと大事です

では、このお店の営業利益のグラフを見てみましょう。



このグラフを見ると、

平成30年は100万円近くの損失を出している

ということがわかります。
つまり、

売上も大きく減って利益も大きく減っている

という状況。
こんなグラフを見ると、ますます、

このお店はもうヤバいんじゃない!?

そう思ってしまいます。
でもね、結論から言うと、

 

このお店が本当にヤバかったのは4年前です

 

それは最後のグラフを見るとわかります。
最後にご紹介するのが、

 

このお店の毎年の営業キャッシュフローグラフ

 



ちなみに、

営業キャッシュフローというのは本業で生み出す現金の量を表す言葉です

つまり、

お店を営業するとこれだけ現金が生まれる

ということを表したグラフ。

それが、

 

営業キャッシュフローグラフ


では、それを踏まえてもう一度先ほどのグラフを見てみてください。

 



わかりますよね?

本業で生み出す現金は毎年減っている それでも 4年前よりまだ100万円近くも多い

その事実が見て取れます。
先ほどお話したように、

手元の現金が増えるのならお店はつぶれません

だから、

4年前でも大丈夫だったのだから今はもっと大丈夫

だといえるのですね。
実際、

このお店はコロナショックがあっても普通に経営出来ています

 

それどころか、

 

コロナのお陰で今年はとても楽だった・・・

 

なんて言っていましたよ。(汗)
経営を楽にしたのなら、

売上でも利益でもなくて営業キャッシュフローを増やす

これ、鉄則です。
逆にその鉄則を知らないから、

頑張って売上を増やしてもぜんぜん楽にならない・・・

そんな経営者さんが続出しているのですね。

キャッシュフローの話はご要望が多いようならまた別の機会のお話します。

まず、今日のところは、

営業キャッシュフローを増やさないと経営は楽にならない

逆に、

営業キャッシュフローを増やしたら経営はものすごーーーく楽になる

これとりあえず覚えておいてください。


それでは、また。
今日も最後までお付き合いありがとう。

 

 

 

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