学問についての考察です。

 

学問を教える教育機関の歴史としては

 

プラトンが紀元前387年に開設した「アカデメイア」

釈尊が在世時に説法をした場所に

427年に建立させた「ナーランダ大学」

空海聖人が828年に設立した「綜芸種智院」

などがあります。

 

アカデメイアでは

哲学を始め

幾何学や天文学、問答法等を学び

哲人王として理想的な統治者になれるような

政治家養成大学だったようです。

しかし

ソクラテス、プラトンは

神が存在し

あの世が実在していることを明確に知ったうえで

この世を理想社会にすべく

青年たちを教育するために開設したのがこの学園であり

善悪の判断基準を教えていたものと思われます。

 

ナーランダ大学は

仏教を学ぶ重要な教育機関で

10,000人もの生徒が滞在できる居住型の学校です。

最多で1万人の生徒と、1,500人の教員がいたといわれています。

9階建ての図書館も完備されており

多様な分野の学問を学ぶことができました。

 

空海聖人が設立した綜芸種智院は

僧侶だけでなく一般庶民も入学でき

儒教・仏教・道教など

総合的に思想・学芸をに学べる私立大学でした。

当時の中央教育機関は主に貴族を対象とするもので

庶民にも開放されていたが身分制社会のために

極めて狭き門であったようです。

また、学べる学科も儒教が専門で、仏教・道教などは学べませんでした。

そこで

空海聖人は

全学生・教員への給食制を完備した

身分貧富に関わりなく学べる教育施設を設立したのです。

 

ソクラテス、プラトンの哲学を

宗教とするかは議論があると思いますが

ソクラテスは自分の守護霊である「ダイモニオン」がいて

間違いを犯さないように

霊の声として警告していたことが記述されており

宗教の開祖と同様の体験をしています。

 

このように学問の源流は宗教から始まっています。

教育とは

神仏の存在を認めたうえで

熱心に学びたいものと

熱心に教えたいものが存在するときに

成立するものです。

 

そこで学ぶべき内容は

人々をいかに幸福にするかという学問で

現在のように文系・理系と細分化されたものではありません。

人間総合学とでもいうべきもので

善悪の判断基準を明確に教えていたのです。

現代の教育は

利他・思いやり・優しさなどの

人間として重要な内容を教えることが少なく感じます。

幼少時からの受験に勝ち残ることだけを目標に勉強して

大学に入学したら学問への情熱がなくなるという学生を

多数見てきました。

このような教育から輩出される人間は

利己的で協調性に欠けた人が多いと感じます。

 

今の文科省の教育行政には改善すべき点が

多数あると思いますが

むしろ干渉しない方がいいと思います。

無認可で無名の松下村塾から

多数の逸材が輩出されたことを再度認識して

国際競争力を増しながら

人物としても立派な人材を育成できる

教育機関の設立が望まれる時期だと思います。