悪魔との対話で

悪魔の正体が明確に示されているのが

イエス様の荒野の誘惑です。

 

ここに出てくる悪魔はベルゼバブといって

ルシファーに次ぐNO2の悪魔です。

ヘブライ語で「ハエの王」という意味があり

この悪魔が暗躍するところでは

ハエが大量に発生するとも言われています。

旧約聖書の預言者エリヤが

バアルの預言者と雨乞いの儀式をもって争った相手が

崇拝していたのもこのベルゼバブです。

 

この悪魔がイエス様との対話で

以下の試みをしています。

1.もしあなたが神の子であるなら

  この石に、パンになれと命じてごらんなさい。

  イエスは答えて言われた

  『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある。

 

イエス様のこの言葉は旧約の申命記8:3に書いてある

 それで主はあなたを苦しめ、あなたを飢えさせ、

 あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナをもって

 あなたを養われた。

 人はパンだけでは生きず

 人は主の口から出るすべてのことばによって

 生きることをあなたに知らせるためであった。

からの引用で切り返しています。

 

2.悪魔はイエスを高い所へ連れて行き

  またたくまに世界のすべての国々を見せて言った

  「これらの国々の権威と栄華とをみんな、あなたにあげましょう。

   それらはわたしに任せられていて、だれでも好きな人にあげてよいのですから。

   それで、もしあなたがわたしの前にひざまずくなら

   これを全部あなたのものにしてあげましょう。」 

   イエスは答えて言われた

   『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある。

 

この言葉も申命記6:13に書いてある

 あなたの神、主を恐れてこれに仕え、その名をさして誓わなければならない。

からの引用です。

 

3.悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、宮の頂上に立たせて言った、

  「もしあなたが神の子であるなら、ここから下へ飛びおりてごらんなさい。

  『神はあなたのために、御使たちに命じてあなたを守らせるであろう』とあり、

  イエスは答えて言われた

  『主なるあなたの神を試みてはならない』と言われている。

 

 悪魔は旧約の詩篇91篇11節~12節を引用して

イエス様を誘惑しますが

この時も

申命記6:16に書いてある

 あなたがたがマッサでしたように、あなたがたの神、主を試みてはならない。
と言って切り返しています。

 

この時に悪魔が使った誘惑の手口は

・飢餓に対する恐怖

・この世だけの栄誉栄華

・神への試み

しかも

旧約の内容を言葉巧みに使ってきますので

智慧がないと見抜けません。

 

この誘惑は我々に対しても

常に試みられていることだと思います。

 

飢餓から死への恐怖を煽り

犯罪へ導こうとする手口は悪魔の常套手段でしょう。

 

自己中で己の出世だけを求め

他者への優しさや愛を忘れた出世欲は

エリートが陥りやすい罠でしょう。

 

神への試し、信仰の試しで

無神論者へと転換してしまう人は

後を絶ちません。

自分が真剣に祈ったことが実現しない時

その背後にある神仏の真意を見抜こうとせず

神仏の存在を否定することは

ギブアンドテイクで

神仏を裁いていることに気付くべきです。

 

イエス様は

幼少時に神童と言われるぐらい

旧約の聖書を暗記し、

大人たちと議論していましたので

自由自在に聖書の言葉を使って

切り返しています。

救世主といえども

悪魔を破折するためには

聖句を暗記して

ディベート能力を高める訓練が

必要であるという事が分かります。

 

ただし

この世的に尊敬されている人々を

鮮やかなまでに

ディベートで破折した場合は

相手からの嫉妬、憎しみを買うことも

教訓として覚えておくべきだと思います。

イエス様にもう少し時間があれば

長期的な戦略で伝道を進めていたと思われます。

 

悪魔の手口を見破れるよう

教学をしながら

智慧を持てるよう

謙虚に精進していきたいと考えています。

皆様の参考になれば幸いです。