運命についての考察です。
個人や国家の未来は未定なのか既決なのか
長く議論されてきたことと思います。
未来を知りたいという願望から
占星術や四柱推命、姓名判断などが
構築されてきましたが
当たる場合も当たらない場合もあるというのが
多くの方の実感だと思います。
未来を言い当てる言葉として
予言、予測、預言があります。
予言(foretell)とは
ある事象について
その実現に先立ち
あらかじめ明言することであり
予言者や占い師により
神秘的現象として
未来に起こる事象を語ることです。
自然科学や社会科学のモデルを使って
将来推計することは
「予測」(forecast)と言われ
予言には含まれません。
公的機関が公表する
天気予報、人口推計などがこれに相当しますが
現実には
不確定要素が多く
当たらないケースが多いのは
皆さんも実感していることと思います。
一方
預言(make a prophecy)とは
啓示型宗教において
その宗教の開祖または派祖や弟子たちが
天上界の意思(神仏の考え)を
啓示として受け取り
その民族や国家が進むべき
未来の方向性を指し示す内容を述べ伝えることで
神仏からの言葉を預かるという意味です。
伝える人は預言者(神仏の代弁者 prophet)と言われています。
ちなにみ
3つの意味を包含している単語として
predict が使われているようです。
予言者として
ノストラダムス(フランス)
高島嘉右衛門 (日本)
エドガー・ケイシー(アメリカ)
ジーン・ディクソン(アメリカ)
ジュセリーノ(ブラジル)
などが有名です。
預言者としては
旧約のイザヤ、エレミヤ、エゼキエルなどをはじめ
多くの方がおりますが、
モーゼ、イエス、ムハンマドも預言者です。
釈尊も預言者の一人であると思いますが、
「天上天下唯我独尊」という言葉が残っているように
釈尊自身は
自分が宇宙の理法と一体であることを悟られ
天上界においても
自分より上の存在がいないことを知っていたので
特異なケースであると思います。
日本においては
日蓮が『立正安国論』の中で
「念仏を禁止して正しい教えを広めなければ外国の侵略がある」と
蒙古襲来を預言しています。
大本教の出口王仁三郎は
日米戦争や都市の焦土化、天皇制国家の滅亡などを預言しています。
予測は別として
予言も預言も
その内容は終末論的で不幸な内容が多く
予言者はあまり組織を持ちませんが
預言者の場合は
信者が増え組織が大きくなると
時の権力から迫害を受けるケースがあります。
しかも
天上界においては時間の観念がないため
この三次元世界に現れる事象として
日時や場所がずれることが多いようです。
天上界からすれば
この世の価値観と天意がずれているので
改革のために預言者を
地上に送っているので
終末論的内容になるのは当然ですが
あまりセンセーショナルで恐怖を煽り過ぎないよう
智慧をもって改革していく必要があると思います。
未来は確定されているのか?
いろいろな議論がありますが
終末的な内容を真摯に受け止め
少しでも良い方向へ一人一人が努力すれば
未来は変えていけるはずです。
仏教では
社会を構成している集団的想念が引き寄せる
共通の運命を共業(ぐうごう)といいます。
これに反して
個人の運命を不共業(ふぐうごう)といいます。
戦争、経済不況、武漢ウイルス感染など
恐怖が蔓延して引き起こされる状況では
個人として正しく生きていても
そこから逃れることはできません。
何故なら
それぞれの人が重々無尽の縁起の中で
その共同体の一端を担っているからです。
全ては「縁起の理法」により現象化してくると考えています。
世紀末現象が多く起きている今
個人個人が自分の使命を自覚し
自分の心を正していく人が増えていけば
全体の運命も変えていけると思います。
朝の来ない夜はありません。
恐怖に負けることなく
明るい未来の到来を信じて
自分の使命を果たそうと思う方が
一人でも増えていくことを
心から祈念しています。
運命について考える際の
一助になれば幸いです。