日常生活を含め
心から発する
様々な思いについての考察です。

心の諸相について
詳しく述べている方は
勿論、仏教の開祖釈尊ですが

中国天台宗の開祖

智顗(538年~598年)が説いた
一念三千論も有名です。
ちなみに
智顗が生まれた年に
仏教が日本に伝えられています。
(ご参拝(538)に行く欽明天皇の

語呂合わせで覚えた方もいるのでは。)

一念とは
仏教用語で
瞬間を意味し
心に生起する
チョットした思いには
三千種類もあり
心の変幻自在さを示した教えのことです。

三千という数字自体に
深い意味は無いと思いますが
観念論好きの中国人らしい論理に基づいて
導き出されています。

まず、
十界互具という教えがあり
霊界を10種類の世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天・声聞・縁覚・菩薩・仏)に分け、

その世界に住んでいた人間であっても
この地上において他の九界の心境も備えており
10×10=100の世界が展開しているという教えです。

つまり、
闘争と破壊の修羅界から
反省して
この地上に生まれ変わってきた人間でも
修羅の心以外に

利他や慈悲の心を出すことができる
逆に
仏界から生まれてきた聖者であっても
食事ができなければ
餓鬼の心が出てくる

といった具合です。

次に

十如是といって
存在の在り方を
10種類の範ちゅう
(相・性・体・力・作・因・縁・果・報・本末究竟等)
に分類します。
相は、外に表れた性質・性分
性は、内に備わっている性質・性分
体は、相と性をそなえた個々の存在を構成する主体
力は、主体に内在している潜在的能力
作は、内在している力が外に表れた作用
因は、主体がものの生起を導く直接的原因
縁は、因に働きかける補助的原因
果は、因と縁が結合して招来される結果
報は、その果によって招来される報い
本末究竟等は、最初の相から最後の報までが一貫性を保っていること

 

先ほどの
100種類の心境に
この世のすべての存在には
10通りの存在形態があるという
十如是の思想を掛けて
100×10=1,000となり
これを
百界千如といいます。

 

最後に

移ろいゆくこの地上世界を

時間的空間的に3種類の世間

(衆生世間、五陰世間、国土世間)

に分類した三種世間を掛けて

1,000×3=3,000種世間

となり

一念三千論が出てくるようです。

 

衆生世間とは、この地上で生きている人間そのもの

五陰世間とは、人間を構成している五要素(色・受・想・行・識)のこと

国土世間とは、人間が活動している環境のこと


このような観念論を学んでも

自分の心の諸相は把握できないと思います。

そこで

智顗大師は

止観瞑想も説いています。

 

止観とは、

心の動きを止めて

客観的に自分の心を観ることです。

そのためには、

沈黙の時間が必要となります。

最低でも10分程度

沈黙の時間を確保すると

心の動きは止まってきます。

 

この状況が維持できてくると

一日の心の動きが観えてきます。

この心を神仏から観られて

恥ずかしくないか考えてみると

色々と反省すべき点が観えてきます。

 

このような瞑想を

毎日続けていくと

少しずつ天上界からの

インスピレーションが受けられ

運勢もよくなってきます。

 

一念三千論をベースに

心の諸相について考察してみました。

止観瞑想を実修され

皆様の運勢が好転されることを

心から祈念しています。