通貨発行権についての考察です。
改めて貨幣の定義をすると
貨幣とは
一般的には「お金」のことで
商品やサービスの円滑な交換や流通のための
物体・媒介物を指します。
我が国であれば
紙幣〈銀行券〉は
中央銀行(日銀)が発行しており、
硬貨は
政府が発行しています。
一万円札の印刷代は
20円程度と言われており
原価20円のものが
なぜ、1万円の価値を持つのか。
それは、
政府への信用があるからで
もし
国民が一万円札を「紙くず」と思えば
その瞬間から一万円札は紙切れになります。
本来、貨幣は
金や銀などの貴金属を用いて発行されており
貨幣そのものに価値がありました。(本位貨幣、正貨)
第二次世界大戦後は
ブレトン・ウッズ協定によって
金1オンスを35アメリカドルとする
変則的な金本位制(金・ドル本位制)が成立します。
しかし
1971年にニクソン大統領が
ドルと金との兌換停止を発表したため
この制度が崩壊し
各国は管理通貨制度へと移行します。
管理通貨制度とは
各国の政府や発券銀行が
市場への通貨供給量を管理する制度で
その国の政治・経済状況が貨幣価値を決めます。
その国の信用度によって
その国の貨幣価値は
安定したり不安定になります。
つまり、
現在の貨幣が
その価値を持つ根拠は
「信用」という担保以外ありません。
日銀は株式を発行して上場しています。
政府が55%を保有するよう
日本銀行法で定められており
株主総会もなく
経営参加権も認められていないので
民間企業とは言い難いですが
政府機関でもありません。
日銀の利益は
通貨発行益から得ています。
発行される銀行券は
社債などと同様に
負債に計上されますが
この銀行券と日銀当座預金はほぼ無利子です。
しかし
資産に計上される日本国債や貸出金は
有利子なのです
そのため
日銀の利益は,
無利子の負債に見合う
有利子の資産から生じるのです。
つまり
絶対に損はしない仕組みなのです!
勿論、無制限な発行は出来ませんが
銀行券の発行量が増えるにしたがい,
日銀の利益は増えていくのです。
しかも、
日銀の独立性を強調して
政府の経済政策と歩調を合わせない政策を行っているため
デフレから脱却できない状況です。
通貨発行権を政府が持てば
効果的な経済政策を実施でき
日銀に払う利息分の
財政赤字も削減できます。
インフレ抑制しか
念頭にない日銀に
存在意義があるのか疑問です。
通貨発行権の問題は
アメリカでは陰謀論をはじめ
様々な議論がなされており
これについては
次回に考察したいと考えています。
皆さんが普段使用している通貨について
何らかの参考になれば幸いです。