英検準1級の問題を教えていて
少し気になった内容があったので
ユートピアについて考察してみたい。
気になった長文読解の問題タイトルは
Is IT Time for Universal Basic Income?
トーマス・モアの著書「ユートピア」を根拠に
経済学者や政策担当者が
収入格差や
経済的不安定の問題解決として
Universal Basic Income(最低所得保障)
を導入すべき内容となっていました。
勿論
導入反対の意見も記載しており
・貰ったお金が酒やギャンブルに使われる
・財政的に不可能である
などが述べれれておりました。
この政策を導入するには
さらなる研究が必要であると
結論付けておりましたが
要するに
格差是正に対して
政府による給付金が
問題解決となるような論調でした。
確かに
トーマス・モアの描く
ユートピア島では
私有財産は認められず
人々が必要とする品々は
倉庫に保管され
農業に従事する義務が課されています。
また、同じ意匠のシンプルな服を全員が着て
労働時間は午前3時間、昼休み2時間、午後3時間
の6時間となっています。
医療費は無料です。
これらを部分的に見れば
理想の共産主義国家に似ている面もあるでしょう。
しかし、
健康な市民には勤労の義務があり
市民は全て、余暇の時間に学習に勤しむこと。
そして、
共産主義と決定的に違う点は
無神論者は、追放されないまでも、
国家に対する脅威と見なされ、
軽蔑されている点です。
宗教としては、
太陽崇拝、月崇拝、惑星崇拝、祖霊信仰、唯一神教など
複数の宗教が布教されており、
それぞれは他の宗教に寛容です。
なぜ無神論者が軽蔑されているかというと
死後、天国も地獄も全く信じていない者は、
自身の利益のためには法も平気で破るからです。
これが、欧米の基本的な価値観であり
現実に、
アメリカで無宗教と記載すれば
アパートを借りることもできない
地域があります。
このように、
自分の意見が正しいと
説得するために
有名な古典の一部だけを
引き合いにして
論理を展開する手法は
マスコミや学者がよく使う手法です。
マスコミが流す論調も
あまり鵜呑みにせず
原典に当たることも大切だと
思った次第です。
皆様が正しい判断をする際の
参考になれば幸いです。