ゼウス


我はゼウスなり


彼の地に
肉体を持ち
下向した折

我はさまざまなものを
持ち込んだ

その一つに

自由がある

自由な気風があったから
哲学が花開き
社会システムも
発展した


それは
面々も周知のことと
我は知る

では自由とは?



好き勝手
好き放題が
自由と
錯覚するものは多い


それは自由ではない

未熟なものが
都合の良い解釈をし
好き放題している
それだけに過ぎない


真の自由は
誰も傷つけず
誰も迷惑としない
それでいて
己は
気持ちのままである
何にも囚われることなく
執着するでもなく
軽い心で
生きるのが
本来の自由である



好き勝手やりたいが故
周りを傷つける
これは自由ではない
単なるタチの悪い
無法者にすぎない
理性がない
愚か者である


自由という玉を
石にしている
自らが
自らの価値を下げている


自由とは
全てと調和し
なんのひっかかりもない
清々しい心と
己の心を
己で
縛ることなく
制限することなく
それでいて
人に害をなさない

それが真の自由



我はゼウス

全知全能と呼ばれた
かつてのギリシアの神である