ゼウス


我が語る時
我の口から言葉が
世に流れる時とは
神理が地上において
明らかにされる時



このゼウスの口から
愛とは何か
男性が
深く女性を愛するとは
どういうことか

それがこれから流れ出る


みなは
愛とは
相手に優しくする
時には突き放す
時には自分を犠牲にする
などの
色々な愛の側面を
見ているだろう

そこまでは
誰でも体験できる
手が届く愛である


我がこれから
話す愛とは
みなの耳に
単なる音として
通り過ぎるかもしれぬ
記憶に残らない
よくわからない
そんな愛かもしれぬ

ゼウスが語るのだから
本質
本物しか語らない
故に
本質を知るもの
本物を知るものなら
ゼウスの口からでる
愛を
理解できるだろう


男性が
女性を深く愛する時

それは支配でもない
依存でもない
ましてや感情的な繋がりでもない
運命的な出会いでもない


よいか?
運命的な出会いでも
運命的な愛であっても
これから
我が話す愛を
実行できていなければ
単に運命的な愛である
というだけだ

わかるか?

中身がない愛だということ



本当に男性が
女性を深く愛する時

女性を深く愛する形とは

その人を
本来の位置に立たせる
その人を
本来の姿に戻す
その人を
魂のままでいさせる

存在の位置を
整える


それも
女性の魂に
優しく触れるだけ
女性がもっている
コアを起動させる


それが
男性が
最も深く女性を
愛した時の形である



我は
我が妻ヘラに
そう接した
ヘラも強い女性であった
反面巫女故
心が揺れやすかった
だから
我が支え
ヘラが
ヘラでいられるように
ゼウスが常に
存在の調整をした

優しく抱きしめる
丁寧に扱う
それもよかろう

ただ
それは
深く愛さずともできる


ヘラの尊厳と
気品と
女王としての意識を
保てるように
また
巫女として
最高のパフォーマンスを
行えるように
我は動いた


みなよ
女性よ
これが深く愛した時の
愛の形の一つ

こうやって
愛されたことがあるか?


表面的な愛では
こんな愛し方はできない

男神が
女神を愛する愛し方
それがこれ