夜。新月近く。
頼りない
わずかな光がある今日の月。
本人は今日の月はまるで自分のようだと
そう思っている女がいる。
しかし、男はそう思ってない。
例え、どんなに女が闇に沈んでいても
男からは女は光にしか見えない。
いつ女が男にとって
光り輝く存在であると気がつくのだろう。
ただいるだけで
そのままでいるだけで
光輝いているのに。
ただ、気がついた女もいる。
その女は自分が光だったと
気がついた途端
本人の姿が霞むくらいの光を放った。
夜はうちに入る時間。
ゆっくりと内に入り
自分と語らう時間。
本来の自分と出会う時間。
アテナは向き合えといったが
私も同じことを言おう。
本来の自分を見つけよ。
本来の自分を探し出せ。
本来の自分を連れてこい。