ツクヨミ「このツクヨミは見ている。

闇の男の心のうちを。

隠しているその心を。


隠し通せていると思っているその心。

しかし、このツクヨミの前では隠せない。
ツクヨミと光の女の前では隠せない。


いくら大勢の中にいても
饗宴の中にいても
闇の男は物足りない。
闇の男は満足しない。

光の女がいなければ
なにも楽しくない。


自分に足りないのは
周りの称賛でも
歌い踊る時間でもない

光の女

たった一人の光の女

自分にとっての光の女

この光の女が足りない。


いつでもどこでも
なにをしていても

光の女が足りない


いつも思うのは
光の女がいたらなあ



しかし、その思いを押し隠す闇の男


周囲はそんなふうに思っているとは知らない
このツクヨミと光の女以外は。



そう。
光の女も知っている。
闇の男が自分を欲していることを。
寂しがっていることも。

いつでも闇の男がきてもいいように
光の女はずっとそこにいる。




闇の男よ。


帰る場所はあたたかい。
心から安心できる場所である。

闇の男よ。

このツクヨミは闇の男をいつもみているぞ。