宮古島へ行ってきました。
目的は、Point-7の日本向けPVの撮影です。
ただ、いろいろなことに追われ、そのための乗り込みはできていません。
準備といえば、かろうじて、ランニングやウォーキングくらい。
「まあ、レースというわけではないし…」などと考えていたところ
大変な経験に…。
初日は午後から乗れました。
7.2でアンダー。
潮がたっぷんたっぷんで沖のうねりや潮も複雑。
久しぶりの海だったこともあわせ、それなりにむずかしいセーリングでした。
これが初日のようす。撮影はヒロさんです。
上の写真は夕食しながら撮影プランを話し合ってるところ。
さて、2日目は風向きのせいで乗れるゲレンデが限られ、そこは潮の関係で早朝しかできない場所。
ということで4時台に起きて、まだ暗い時間に現地着。
風は初日よりもあって、海面もほぼフラット。どこでも背が立つという安心感もあり、
いくらか攻めたこともできます。
早朝で眠い、というつらさはありましたが、この時はまだ2日目で体力ゲージも残っており、
あとで思い返せば、この時のセーリングがいちばん調子よかったかもしれません。
9時にはいったん宿に帰って朝食。
その後は、夕方のセッションのために休憩ですが、まだ一仕事ある、という状態での休憩は、
ベッドに横になっても眠れるものではありません。
夕方は朝とはまた別なゲレンデ。
風向きが微妙で、さらに港の近くで、藻やゴミも多く、
アウトのブロウラインに達するのにちょっと苦労。
7.2ではあまり走れず、パフォーマンスが悪いわりには消耗して疲労。
帰りの車中
「もう何日も撮影してる気がするけど、まだ、俺たち一泊しかしてないんだ!」
と言うと、みな激しく同意。
2日目にもかかわらず、すでに連日撮影を続けているような消耗度でした。
3日目も2日目と同じく、4時台に起きて暗いうちにゲレンデへ。
初日から数えて3日連続の4時台の起床は、個人的には実に驚異。
最初に行ったゲレンデの風の入りがいまいちで、移動して乗りましたが、結局、風が足りずに撤収。
夕方の撮影セッションも予定されていましたが、そちらもキャンセルになりました。
空いた時間を利用して、ヒロさんは機材のメンテナンスをしていました。
撮影的にはイマイチでしたが、この日はちょっとうれしいことがありました。
それはメンバーが増えたこと。
J-1合志プロ、J-84北原プロの他に、J-96カマちゃん、ウエポンがこの日から合流です。
特にプロからは「われわれプロは、どんな状態でも最高のパフォーマンスをします!」的な意気込みを感じ、心強かったです。
で、夕食の前にはホテルのロビーで明日以降の撮影を打ち合わせ。
夕食でイカスミそばを頼んだら、こんなのが出てきました♪
4日目、いよいよプロも含めたパワーアップメンバーでの撮影です。
南風、ちょっと足りないなか、プロはガンガン走らせます。
それを目の当たりにし、同じ風、同じ道具でこうも違うのか、と驚きました。
こちら、合志プロのレイダウンジャイブ。
こちら、風が落ちた時に撮った集合写真。
5日目、この日はボードを出してのフリーセッションがありました。
わたしはその時、ボートに乗って撮影側にまわりましたが、風が足りない中、みんなパンピングしまくりで本当に頑張っていました。ちょっと残念なのは、ボートから降りて水中からのショットも撮影したのですが、ゴープロのバッテリー切れで、そこが撮れていなかったこと。
それと、ここまでで、ひとつだけ撮り残したカットがあります。
それが全員横一列でのプレーニングショット。
風がないなか、むずかしいのは分かっているのですが、今日で帰ってしまうメンバーもいるので、トライ。
しかし、やはり風がたりず、よいショットを撮ることはできませんでした。
6日目、最終日です。
雨だった予報がピーカン、しかも風がこれまでで最もよく入っています。
昨日までとビーチを変えて、模擬レースでのマーキングセッションを撮影。
とてもかっこよいショットが撮れたと思います。
ただ、わたし沖の凸凹海面にやられ、数本だけあわせたあとダウン。
いい風が入っているにもかかわらず、これまでの疲労の蓄積で身体が言うことをききません。
そして最後、昨日撮り損ねているメンバー一線でのプレーニングシーンに臨みます。
わたしと同学年(57歳)でやはりそうとうに疲れている小川さんが
「疲れてへろへろだし、沖の凸凹でチンしたらみんなに迷惑をかける」
と言うと、合志プロが答えます。
「いつまでも待ってます!」
疲労困憊のわたしは実は終了モードだったのですが、合志プロのその言葉と、続けて言われた「2本だけ、いきましょう!アゼさん」という言葉に最後の力をふりしぼることにしました。
ビーチから海に出る直前、小川さんが近づいてきてこう言いました。
「アゼさん、沖のジャイブでチンしたら、オレもチンするからね。一緒だよ。あと2本がんばろう。」
沖の凸凹海面でのジャイブ、ここはびびってスピードダウンするとアウトです。
スピードを落とさずにエントリーすることで、なんとかみんなの迷惑にはなりませんでした。
そして、合わせてのプレーニング。
全員の中での自分の位置取り、走り出しに失敗しないこと、そして途中で止まらずに走りきることに集中です。
これを3本、走り終えたあと、撮影のヒロさんから「OK」がでました。
すべての撮影がおわりました。
わたしは、ひとりで感動していました。
いや、きっとひとりではありません。
メンバーそれぞれと力強い握手をかわし、小川さんとはハグまでして感動を共有しました。
撮影がおわって、こんな感情を味わえるとは思っていなかったので、ちょっとこみあげるものがありました。
あとはヒロさんの名編集を待つばかりです。
クールでホットな動画に仕上がることは間違いありません。
猛烈に楽しみです。