福島に、ざっとフロアの紹介をされた。

 「まぁ、もう覚えていくしかないわね。一人いる車椅子の人は全身硬直が強くて、とくに移動するときは力が入るのよ。掴まり棒で、立とうとする意欲もあるし。左麻痺が、少しあるからよだれを垂らしていることが、しょっちゅうよ。仕方ないけどね。」

 などと説明してくれた。

その後、スタッフは、50才の介護福祉の砂川さん。58才のヘルパー二級の土井さん、免許のない62才の男性スタッフの肥山さん、70才の女性の村畑さん。パートの40代の崎山さんと、なんだかスタッフの平均年齢が高い。


 奈央は思った。介護度が、高いと言われているわりには、なぜ高年齢?

 その他の階のホーム長は30代から40代と比較的若い。

何かあるな。と奈央は、直感した。