しばらくして、奈央は一人で夜勤をすることになった。

そして遅番は、津村だった。

奈央は、気が重かった。最近の津村は奈央に対して、口調が厳しいからだ。

山田は、「津村さんは気に入らないとしつこいからね。もし、あまり、ひどかったら酒田さん(リーダー)に相談してみたら。」とは言ってくれたのである。

夕飯のおかずを並べて、入居者を呼びに行こうとした時、津村はすでに入居者をダイニングに誘導していた。そこで、津村から、「遅いもうこんな時間じゃない。車椅子の人乗せているのにこれじゃつかれちゃうわよ。」と早速怒鳴られてしまった。

奈央はその事には素直に謝った。

人手不足で、たまに三人体制の時もあるが今日は二人体制であった。そして遅番が食事を作ることになっている。

相変わらずなかなか食事が進まないつねさん。右麻痺もあるため食べこぼしも多い。

「また、エプロンにこぼしたものをひらって。早く左手で、スプーンをもってとっとと食べて。」津村もいつもの口調である。

そこで、またたきさんが、他の入居者さんに気に入らないことを言われたため、ヒステリックを起こした。
津村は「また、いい加減にしなさいよ。あなたが一番めいわくをかけてるんでしょう。あなたの声でどれだけの人が迷惑してると思ってんの。そんなこと続くんだったらここを出ていってもらうから。」また、キーキー声を出してどなったのだ。

奈央は、最近津村からの攻撃を受けているため、何も言うことが出来なかった。

だが、次の日にリーダーには報告しようと思っていた。