奈央はその日会議のために日勤の時間帯で出勤してきたリーダーの酒田に申し送りを終え相談をした。


 酒田は「そうなんだよな。津村さんは口がわるくてね。今までにもいろいろなもめごとで辞めてった人もいるんだよ。新しい人には特に厳しいから。弱ったな。」


酒田は50代半ばの男性であるが自分より長く勤めていることと、リーダーになるときに、快くリーダーの座を譲ってくれたこともあり、津村に対しては強く言えないのである。


 津村は期待外れの気分のまま遅番ででてきた副リーダの吉田にも話してみた。


吉田は「そうね。酒田さんは津村さんに対しては負い目はあるわね。大学受験のお子さんもいるし。それに手当は2万円だからね。ホーム長に言ってみたら?」  


奈央はあまりホーム長との面識はなかったがみんなの評判を聞いているため、さほどの期待はしていなかった。


 夜勤の次の日は休みでその次の日の早番に出勤した時のこと。


夜勤明けの津村が奈央に対して「ちょっと。あたしに文句あるわけ。言いたいことがあるならば本人に言えばいいでしょう。何ちくってんのよ。」


スタッフの誰かが話したのか?


奈央は言い返すことができず無言で仕事を続けた。