不完全な切り紙細工 -5ページ目

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある

 

 






 一本の草にあるものは生命だけではない

 そこには神が在ると僕は信じる

 一本の草が生まれ育ち生きる仕組み

 その仕組みはまたすべての生き物の生きる仕組みであり

 その生き物が生きるこの星の成り立ち方でもある

 だから僕もまたその草の神をこの身のうちにし

 その草の神によって生きているのだと思う

 どんなに小さきものにも巨大なものにも宿る神

 僕はこうして手に触れてあなたに挨拶する

 それは草の神に対する
ナマステ

 もう片方の手はあなたが合わせてくれるだろう