夏の街 熱い微風の中の街 風は涼しいというより熱い 割れそうに熱を帯びた煉瓦の壁 乾き始めている通りの土 角を曲がった小さな広場の噴水で 子どもたちが水と遊び始める 僕はそこで降り注ぐ水の虜になる 街のおもてに青く広がる逃げ水の海で 僕は泳いでいる 息苦しい日々から 解放されるのは水の冷たさと 今や涼風になって 熱を奪って行く微風のおかげ 七月半ばの午後一時半 短い影の天使が笑って夏を宣言した