昼と夜 | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある








 いのちあるものも
  いのちなきものも
   すべてがうごくのをやめ

 ただ
  光のみが
   このほしをつつんでは去り

 うごきなき世界に
  昼と夜がくりかえせば


 ぼくは永遠ということの
  かなしき意味をしることになる

 きみは空気に彫られた彫像になり
  生きたまま息を止めるのだ


 ああメフィストフェレス
  ぼくは時がとまることを望まない