風の場所 風が踊っていた 橋の真ん中の街灯の上で 川の水の揺れて流れていくのを見下ろしながら 遥か遠くの屋根の上の風見鶏がくるくると回って もうすぐ帰ってくる旅人の足音が聞こえてくる 風が長く歌ったのを 誰も聞いてはいなかったけれど 風はやっぱりそこが好きだった 燕が近くまで飛んできて 宙返りしながら「また明日(あした)」と言うだろう