軽はずみな 重々しい漆黒の悪魔より軽はずみな天使 大きな嵐より束の間の旋風(つむじかぜ) 滔々たる大河より道端のせせらぎ 小さな肩を揺らして転がって行く春の 無思慮な右往左往を人は愛さずにはいられない そしてこの僕もまたひとときその春の虜(とりこ) だれかが傍(そば)の野原で笑っている