緑色の青い芽 | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある



                  『青い芽』




 君はその新しい緑の芽が何処から来たのか不思議がっているけれど

 僕にしてみれば君という存在だって青い芽で

 何処から来たのだろうかといつも不思議に思っているのだ

 そして君と同じようにこの芽が花になるのはいつなのだろうと考える

 僕の稚拙なスケッチの中で君はいつまでそうしているだろう