冬日 雪は降っていなかったが気温は零度近く 風は凍るように冷たかった ポケットから出した手は瞬く間に硬くなる 12月にはまだ色づいていた林は今日は色を失っていた 夕暮れ間近の冬の陽は奇妙に黄色みを帯び きらびやかに空間を照らしていた 光の帯が放射状に広がって天に手を伸ばしている あの向こうにある太陽は冷たいのだろうかとふと思う それほどに空気も光も冷え切っていた あの鷺たちは無事でいるのだろうか