沈まない太陽の季節 沈まない太陽は極北の地の夏 まるでこの星の頂点を言祝(ことほ)ぐように 空の360度を巡っていった その周回の見かけの面は この星の回転軸に垂直に突き刺さり 明らかに僕たちにその傾きを見せるのだ 極北の真夏の時間は炎のように 激しく燃え上がって何倍もの速さで進んだ 若者たちの恋の速度さえ追い越して 追い越された者は空を見上げて言ったものだ 大丈夫さ まだ陽は沈まないのだからと