鵜(う)の諍(いさか)い | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある







 仲良しに見えた二羽の鵜が
 些細なことで喧嘩した

 一方が「ぺっ」と言うともう一方が「ふんっ」

 でもってそれを見ていた僕が「うっ」

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