反転 あなたは知らない 僕が今 透明なナイフを喉に押し当てて 氷の冷たさを思い出そうとしているのを この切っ先を落とせば水はたちどころに凍りつく その冷たさを 愛さずにはいられない初夏の闇 それほどに 熱い このからだの命 愛は常に冷酷を内包しているのか だとしたら 何に向かって翼を広げるのか まだ若い夏よ