通り雨 一つのけじめでと言ってみる 生温かさの震える夜に はなうた混じりに酔いどれた 愚者の額を濡らしていく通り雨 無慈悲に凍てる冷たさで 街の灯りを縫いとっていく この雨に濡れて行きたや 貸してもらった雨傘を 駅舎の椅子に置き去りにして 街角を曲がれば新しい季節が 鮮やかに笑っているに違いない今日の夜 僕はまだまっすぐに歩きたかった