冷たい雨が激しく降った
その雨上がり
奇妙に生暖かい風がぬるぬると
木々や電柱に絡みつく
そのたびごとに
誰かが悲鳴を上げる
混乱する人の思いと
困惑する社会の中で
自らの生きゆく先を
束の間の稲妻の中に見て
胸わなないてやまぬ夜
酔った者が嘔吐するに似て
私はもう少しで意識を
自分の意識を吐き出しそうになる
ああ意識だけではない
いっそ存在することをも吐き出せば
自分を黙らせることができるだろうに
そうなってやっと
蛻(もぬけ)の殻の有り様の
私は新しい生を生きられるのだ
意味もなくうわ滑る
すべての言葉を投げ捨てて