柏市の大津川河口でセシウム汚染値が上昇していると聞き、ヤジウマ的な興味がわいちゃったので、その要因を探ってみようと思った。興味を持った理由は、大津川の源流が僕の住む鎌ケ谷市だったからで、大津川の流路を地図で調べてみると少し気になることがあったからだ。

まず、大津川に関してwikipediaに詳しく書いてあったので、それを多少修正して流用する。

「大津川は利根川水系の小川。千葉県鎌ケ谷市内の湧水が源で、南初富三丁目や串崎新田、初富などから集まった水が鎌ケ谷市粟野の北部小学校付近で集まって柏市側の北方向に流れる。途中、多くの支流から流れてきた水などを合わせながら手賀沼に注ぐ。水源付近には初富駅や新鎌ヶ谷駅があり、そこから海上自衛隊下総基地や東武野田線とほぼ平行に流れる。松戸市高柳新田の方から流れてきた支流と合流し、その後、太くなる。そして、さらに増尾城址公園方面から流れてきた水も合わせ、増尾から国道16号線近くにある戸張住居跡付近でさらに川幅は広がり、手賀沼へ注いでいる。2005年3月28日に旧沼南町が柏市へ編入される前は、柏市と沼南町の市町境となっていた」

大津川は利根川水系のドブ川だが、鎌ケ谷市から手賀沼までのかなりの距離が流路となっている。約8キロの長さがあるらしい。利根川水系というのは大津川の水が手賀沼経由で利根川に流出するからだ。

wikipediaにあるように鎌ケ谷からの水は松戸市高柳新田からの支流と合流するのだが、その水源は廃棄物処理場の”松戸クリーンセンター”である。ここには昨年の原発事故によって汚染された廃棄物の灰を固形化したものがたくさん積み上げられ保管されている。僕はここの放射能灰が降雨によって流れ出して大津川に流出したのではないかと考えたのだ。

東武野田線の高柳で降車して松戸クリーンセンターに向う。iPhoneの地図を頼りに炎天下の中を歩いて行く。これがなかなか遠い。こういう施設は遠くて不便なところにあると相場が決まっているが、それにしても遠い。途中で巨大な鉄塔があった。この鉄塔はかなり離れた高柳駅ホームからも見えるほどに巨大だ。鉄塔前には建物があって、その看板には「東京電力 東葛支社東葛制御所高柳開閉所」 と書かれていた。

巨大な鉄塔が見えなくなるまで何度も振り返り見ながら歩く。勾配がある土地らしく何となく山登りのような感じで疲れる。最近は外出することも少なくなってきたから疲れやすいのだろう。情けないことだ。しばらく歩いて行くと突然住宅地に出た。小奇麗な住宅がみっちりと建ち並んでいるが、人の姿がなくゴーストタウンのような雰囲気だ。真夏の炎天下に外を歩いている僕がおかしいのかもしれないけどね。

住宅地を進むと大きな池が現れた。調整池のようだ。今は水が抜かれて中央に川のような流れの筋がある。その先を見ると巨大な煙突が聳え立っている。その下には大きな工場のような建物がある。松戸クリーンセンターだ。クリーンセンターの周りにはセンターを囲むように大小の住宅が密集している。「こんなところに放射能灰が置かれているのか?」と思うとぞっとした。

吹き出る汗を手のひらで拭いながら施設まで歩いて行く。すると目の前を老人が数人クリーンセンター横の施設に入っていくのが見えた。何だろう?と思ってその施設前の看板を見ると「年金積立還元融資 松戸市 六実高柳老人福祉センター」と書いてある。

あとから聞いたのだが、松戸市が作った老人たちの福祉施設なのだ。クリーンセンターの廃棄物焼却の際の蒸気熱を利用してパイプの中の水を温めた温水プールもあるらしい。放射能灰が置かれた横の施設に老人たちが集うというのは、なんだか怖い。

再度、調整池の方に歩いて全体像を確認する。老人福祉センターの脇にドブ川のような流れがあって調整池へ向っているので、視認はできないが、この奥が水源に間違いがないようだ。今は流れもなく調整池中央辺りで1メートル幅ほどの水溜りがある。調整池の中はほとんどが雑草である。

気のせいかもしれないが、この周辺に電気を帯びたような奇妙な圧迫感を感じた。炎天下の中をかなり歩いたので軽い日射病(熱中症)になっていたのかもしれないが、不思議な感覚だった。

調整池の下流には小さな公園があるので、そこから調整池とクリーンセンター全体を撮影しようと思った。公園には即席で立てられたような看板があって「クリーンセンター柏緩衝緑地 放射線量測定値一覧表(平成24年7月27日測定)」と書かれていた。その下には「上記の測定結果に基づき、0.23μSv/hを目安として、除染作業を実施していきます」と書かれており、非常に気になるところ。

この日は、写真撮影だけして帰宅したが、軽い日射病(熱中症というのはお粗末過ぎる名称だと思うので僕は日射病という)なのか頭がボーっとしてフラフラするので早足で高柳駅に引き返した。

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それから1週間も経ってしまった昨日、電話で松戸クリーンセンターの担当者に聞いたところ「クリーンセンターに積み上げられている放射能灰は飛散しないように固められている。その保管にはブルーシートを敷いた上に貨物用パレットの置き、その上に固形化された放射能灰を置いて全体をブルーシートで何重にもグルグル巻きにし、さらに周囲を”フレキシブルコンテナ(土のう)”で囲っている」と言う事だった。

「大津川に関しては、隣の調整池も含めて柏市の管轄なので柏市に聞いてほしい」と言う事だった。
写真を見ればお分かりかと思うが、隣なんだよw

忘れていた事があった。クリーンセンターの排水は大津川に廃棄せずに下水道に落とすということであった。これは重要である。大津川を汚染する可能性はないということだった。

$..............消雲堂の安全対策

松戸クリーンセンターと調整池

$..............消雲堂の安全対策

クリーンセンター横の老人福祉施設