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■「三島割腹自決事件」(去年の文藝春秋12月号に載っていた記事の話です)。

記事執筆者は元楯の会・田村司氏。三島由紀夫の市ヶ谷割腹自決事件前のこと。三島は東京都心につながる橋を爆破し、変電所を襲撃して都市機能を麻痺させ、自衛隊有志と呼応して戒厳令を敷き、天皇中心の国家体制への変革をはかろうというテロを妄想計画したことがあったようです。

田村氏は、この妄想計画を念頭に有楽町の電気ビル屋上にあった変電設備を下見したことが書かれています。結局、田村氏などの新人会員には秘密裏に、集団テロではなく三島と森田、古賀、小賀、小川の5人で市ヶ谷駐屯地で面白くもない漫才割腹を行ったのです。

当時は経済成長期であり、自衛隊員も元禄気分だったでしょうから正義感なんて微塵もなかったでしょうが、外圧に脆弱で未曾有の震災を経験した今ならば、三島の計画も実行できたかもしれませんね。


■「坂本龍馬に関する有名なエピソード」

坂本龍馬について有名なエピソードがいくつかあります。

「海援隊始末記」には、以下のように、やや作ったような話があります。

ある日、龍馬は同志である檜垣清治の長刀を見て、こう言います。「無用の長物とはそれのことだ。いざというときにはこの短刀で充分だ」・・・と。すると檜垣は、納得したのか根が単純なのかさっさと長刀を置き、常に短刀のみ所持するようになりました。

後日、龍馬は檜垣に「最新の武器とはこの銃だ」と一発ぶっ放す。驚くばかりの檜垣。銃を入手するのは大変だったろうから、なかなか真似するわけにはいかないw

しかし、三度目に会ったときには龍馬は何一つ武器を持っていなかった。代わりに一冊の本(万国公法である)を見せて「これからは武力なぞ役に立たない。学問や法律が身を守るのだ。法律は国内ばかりでなく国と国との争いごとも守ってくれるものだ」と言った。

しかし、皆さんもご承知のように龍馬は何者かの凶刃に倒れる。結局は武力に負けたのですね。

維新になっても、天ちゃんの世になっても、のんきに人殺しをしながら他国を侵略していく軍国主義になっても、学問も法律も、裕福な者や幸運な者たちだけを都合よく守るものであって、貧乏人や苦労人や正直者たちに対しては辛く当たるだけのものだったのですよね。

今はどうでしょう?ちっとも変わりませんw

政治家や役人や経済人や電力会社なんかは、数え切れぬほどの人を殺しても、不幸にしても、さらに税金強盗なんかしても本気で怒る者はいない。彼らは国民からクスネた大金をどっかに仕舞い込んでいるから、いざと言うときにはそれを使えばしっかり法で守られるのですよね。

しかし、実は法律や無能で恥知らずな彼らが心底から悪いのではない。彼らを選び、放置し、辞めさせることのない無責任な国民のせいなのである・・・とは誰が言ったことだったっけ?

■「徳川幕府の三大改革の愚かさ」

徳川幕府は享保の改革から天保の改革まで三度の大改革を行いますが、いずれも新田開発や米価の調整に併せて見せかけの倹約のみで、将軍始め上級武士たちは安穏として相変わらず贅沢な生活をしていたため、改革は失敗しました。今の政治家や役人による政治改革はそれ以下のもので、昔ならば切腹ものです。北朝鮮の独裁者をバカにできないほどの愚かさを露呈しているのに、この国はどうなんでしょうね。僕も早く働きたいですわ。

■「山川菊栄 幕末の水戸藩」

昨日、山川菊栄の「幕末の水戸藩」(岩波文庫)を読もうとカバンに入れて学校に行ったら、みぞれでくちゃくちゃになっちまった。

山川菊栄は、尊皇の志(徳川のくせに勘違いしたのか何だか知らないが)から徳川光圀が始めた大日本史編纂局総裁を務めた水戸藩士を曽祖父、祖父に持つ社会主義者でした。

光圀も面白いけど、愛国者の聖書にもなりうる「大日本史」を編纂した水戸藩士の直系が社会主義者になったというのもすごく面白い。右か左ではなく、思想を貫く正義感というのは共通するものだから、不思議ではないけど。

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