母がいなくて虚しい人生。

 

母と一緒に即死していたらどれほど楽だっただろう。

 

脳裏に浮かぶのは母との思い出ばかり。

 

最近はその日に外に出たかどうかもわからなくなる日も時々ある。

 

郵便をとるために部屋を出てわかるときもある。

 

ずっと家にいる。なにもすることはない。

 

でも家にいても母の面影があちらこちらにある。

 

外に出ると街角で母の面影がある。

 

どちらも思い出すと苦しい。

 

クルマに乗って家に帰るときに会話を思い出す。

 

「お母さん、この道覚えてる?」

「覚えてるよ」ということもあれば「わっすれた」ということもある。

 

何度も通る道でも晩年は「初めてやな」ということもあった。

 

それでもほほえましかった。

「そのうち思い出すよ」と返事したりしたことも懐かしい。

涙を流しなら運転する。

 

ずっと母と一緒だった。

 

おかあさん、いなくなって淋しいよ~~~~~~