突然来るのです。

 

それまで普通に日常を生きているのですが、突如噴き出すのです。

 

部屋中を見渡し、確かにそこにいた母がいない。

 

ただ「お母さん、お母さん、お母さん。。。」と十数度大声をあげて慟哭するのです。

66歳の爺が、迷子になった子供のように泣きじゃくるのです。

 

「いなくて淋しい」とか「会いたい」とかではなく

ただ「お母さん、お母さん」と叫ぶのです。

 

とても苦しくなるのです。