久しぶりに大泣きした。

「お母さん、いなくて淋しいよ」とタオルを顔に当てて大声を殺した。

 

母が家で使っていたバスタオルは柄物で2種類。

入浴後椅子に座らせて頭や身体をふくのに普通サイズ。

その後身体に大きめのサイズをまいて両手引きでベッドまで案内し、

ベッドの上に広げてあるタオルケットの上に横にならせ布団をかぶせて、

汗が一通り引いたらベッドに座ってもらってパジャマを着せていました。

 

もう一組、大小サイズのバスタオルはデイケア用。

白いバスタオルとややピンク調の白いバスタオル。

二つとも名前をマジックで書いた。

カタカナで書いた母の名を見ていると涙が出てきた。

 

4枚のバスタオルはいずれも洗濯して柔軟剤のにおいがする。

でも家の柄物二枚は五か月以上、デイケア用は去年の夏以来使ってない。

 

明日また洗濯しよう。

母はきれい好きだった。だからそうしよう。

 

そんなことを考えているうちに突然スイッチが入った。

死ぬ間際に苦しんでいた母の顔を思い出したから。

 

1年前はアジサイ園に行ったのにね。

 

97歳だったけど、それでも私にとっては宝物の母だったので

実際元気だったのでまさかいなくなるだなんて思わなかった。

 

お母さん、そう呼べる人がいないのは寂しいよ~~