母親が建てた家には兄夫婦が住んでいます。ただ残り少ない時間をその家で過ごさせてやりたいと思い、兄夫婦には私が母親の面倒を見るのでということで移転をしました。

 

兄夫婦はこれから仕事が忙しくなるので、私としては迷惑をかけたくないがゆえに、時折自分の家に帰ることがあっても、泊まり込みで母親のベッドのそばに布団を敷いていました。

 

12月17日。

 

母親に飲み物を飲ませようとした時に、フローリングの上に敷いていた布団に滑って、介護ベッドの端でしたたかに右わき腹を強打しました。

 

とたんに激痛が走りました。「この痛さは骨が折れたかも」と思ったのですが悶絶しました。

 

すぐに救急車を呼びたかったのですが、母親を一人にはできないので兄に連絡し、兄が帰るのを待って救急車に乗って病院に向かいました。

 

診断結果は「右肋骨3本骨折(真ん中が完全に折れ、上下がヒビ)、折れた肋骨1本が肺に刺さり外傷性気胸ということです。

 

手術の可能性も示唆されたのですがとりあえず様子を見ようということで、その後レントゲンを毎日撮り気胸の方が小さくなりつつあるので手術不適応となりました。

 

母親の世話をするために、そして兄夫婦に迷惑をかけないためにいろいろ調整したのですが、現実は兄夫婦に多大の迷惑をかけることになり、その仕事を滞らせることになりました。

 

そして母親は訪問医師が動いてくださり、ショートステイのお世話になりました。

 

母親はさみしがり屋で一人で個室ので寝るのを嫌がります。しかし背に腹は代えられません。もはやそれしか方法がないのです。それも夜に一人で個室でどれほど心細いかを思うとやり切れません。認知症が少しでも進まないように願っています。

 

ほんとにこれから正念場だというのに、なんという愚かでドジなことをしでかしたのかと思うと涙がわっとあふれ出るのです。

 

昨日退院しましたが、まだまだ痛みは続きます。

 

それでも何とか何とか痛みが引き母親の看護ができるようにと願っています。