それでも空は青い 荻原 浩
7話の短編集。野球選手、アンドロイド、シングルマザーや双子、何と幽霊までが登場する独立した話です。展開が読めそうで、おっとそう来たかというところが荻原氏らしいですね。
生きているといろいろなことがあって、いいことよりそうじゃないことの方が多いかもしれないけど、それでも空は青い。そっと手をさしのべてくれる人、寄り添ってくれる人がいると思わせてくれます。
わがままな好みで言うと少し物足りなさを感じますが、こんな小さなドラマがわたしたちの日常かもしれません。
江戸が舞台の物語6話。時代や所は違っても、人々の営みや思いは、今を生きるわたしたちと似ています。
登場するどの人も皆困難や悩みを抱えていますが、周りの人を気づかい、心を痛めながらも、自分の信じる道を進んでいきます。彼らの生き方に、作者の眼差しの深さや思いの温かさが重なります。
良いことは少ない人生だけど、それでも挫けずに生きていこうとする人々の隣に、今も作者がいるような気がします。
作者は1941年生まれ。歴史の上でも個人の生活でも大きな悲しみに遭遇し、それでも自身の夢を実現させながら生き抜いてきた女性の、80年の折々が語られています。
支えとなったのは家族、勉学や仕事の仲間たち、そして信仰。
ある意味では恵まれた環境にいたとも言えますが、誰かのためにできることをやる、他者のために生きるという強い気持ちが原動力となっているようです。
それは作中にあった、大震災のあと、壊れた家や海に向かって祈りをささげる僧侶の思いと重なるものかもしれません。
ヒトの壁 養老 孟司
わかりやすい文章ですが、内容までわかりやすいかというと半々というところでしょうか。わかったような気もするのですが、本質のところまではたどり着けていないかもしれません。
これが結論、これが答えと断定できないことがたくさんあって、だからこそ「壁」なのかもしれません。「折り合いをつける」という言葉が度々出てきます。
仏様のように穏やかな表情の作者ですが、どうかと思う言葉も使われていて、正直で理論的な学者なんだなと改めて感じました。
まると出会えて、まるも幸せ。作者も幸せ。
ゆっくりページをめくり、幻想的な絵と静かに語りかけてくる文をかみしめながら読みました。
昼間の光が知らない、静かで密やかな世界。サバンナの月では、地球が生まれた頃の大きな月を想像してしまいました。
月の光は本当にふしぎです。じっと見つめていると、そのやさしさに「弱きもの、小さきものをどうぞお守りください。」と祈ってしまいます。そして、いつまでも地球のそばにいてくださいと。こんな美しい月がずっと隣にいてくれたのだから、地球も美しい星でいたいですね。
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明けましておめでとうございます
と言っていいのか…。
年末に冷蔵庫と格闘し、ぎっくり腰になってしまいま した。
バキッという大きな音がして
まるで外から自分を見ているようにレントゲン写真の画像が浮かび
そのあとは激痛で動けなくなってしまいました。
まさか自分がぎっくり腰になるなんて。
しかもこの歳で。
3週間近くたちましたが、まだ起き上がる 持ち上げる かがみこむ
などの動作はできません。
一気に10歳ほど歳をとってしまったような毎日です。
なぜ冷蔵庫と…。
その原因を作ったのはこの子、このやんちゃ猫です。
本人は何のこっちゃと、ケロッとしていますが。
完治はしないよ。
必ず再発するよ。
という周りからのやさしいお見舞いに励まされながら、
ソロリソロリの毎日。疲れるお正月でした。




