庭の萩
以前に単行本で読んだのですが、文庫本も出たというのでこちらも購入。写真はやはり大きい方が迫力がありますが、ぽーのやさしさは十分伝わってきます。太田さん の猫たちに寄せる愛情も。 ぽーにかける言葉、ぽーの代わりに発する言葉、どちらも温かく味わいがあって写真とピッタリです。
昨日読み終えたのですが、昨夜我が家の老猫も眠ったまま静かに旅立っていきました。ぽーと同じで外で生きていたのを保護し、5年いっしょに暮らしました。最後は認知症気味で
オムツをしていましたが、老衰でも死を受け入れるのはつらいですね。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディ みかこ
いいタイトルだと思ったら、息子さんのノートから拝借したものだったのですね。息子さんの感覚、考え方がまっとうで、その息子さんを囲む両親の考え方も柔軟で、共感したり羨ましくなったり、何よりとても考えさせられる読書でした。
人種のるつぼと言われるイギリスですが、人種だけではなく貧富の格差、家族の形、LGBTQなど様々な課題が混在していて、それは子どもの社会でも同じ。これがベスト、と言える答えは人それぞれで見つけるのは難しいけど、「誰かの靴を履いてみる」エンパシーを身につけることで、きっと良い方向へ進めますね。
あの美しい月まで三キロ…。その魅力的なタイトルに惹かれて図書館に予約し、待つこと半年。届けられた6話は「地球惑星科学」博士からのやさしい教科書でした。
登場する人々はみな、ままならない人生を歩んできて迷いや悲しみをを抱えています。彼らの出口の見えない思いと、地球や広大な宇宙が放つ無言のメッセージが深く絡み合い、自分の力でまた歩き出そうとする、希望の感じられる心地よい着地でした。
月が一年に3.8㎝ずつ地球から遠ざかっているのは寂しいことですが、ずっとこの宇宙が存在し、人々の営みが続くようにと願います。
ナゲキバト ラリー バークダル
この本にこめられていたもの。祖父が孫に語る愉快な話、素朴な暮らし、友達との楽しい遊び…。ほのぼのとした雰囲気を想像していたのですが、ページをめくるたびに出てきたものは、後悔、悲しみ、嘘、やりきれなさなど、胸が痛くなるほどの『生きること』でした。
9才の孫に、静かに、ときには無言で、その経験の意味するものを語る祖父の言葉はとても重く美しく、それは、祖父が歩いてきた道の険しさ故で、祖父の胸の中にもずっとナゲキバトの鳴き声が響いていたのでしょう。読み終えて、わたしの中にもナゲキバトの悲しい声が響いています。
沖縄の海や空の美しさと、そこで暮らす若者たちの素朴な交わりが、うらやましいほどに眩しい作品でした。読みやすくわかりやすい表現ですが、大切なことや深い思いがあちらこちらに散りばめられていて、その一つ一つが胸に沁みます。
主人公明青が突然やってきた見知らぬ女性幸に寄せる思い、幼馴染たちの友情、島に伝わる風習や言い伝え。何より心に残ったのは、明青とおばあが互いを思うやさしさと、飼い犬カフーとの繋がりです。とくに明青とカフーが海辺で遊ぶ場面。自分が住む島をこんなに好きでいられるなんてすてきだなと思いました。
キリコさんがいなくなってしばらく遠ざかっていた作者。キリコさんと同じように、仕事を愛する人々が仕事を通してお客さんのために思いを巡らします。おいしく食べてもらうために、悩みや悲しみを少しでも減らしてあげられたら、ということでしょうか。謎が解けて一段落の話の中に、一話だけこれからも大変なことが続きそうな話とがありました。『マカロンはマカロン』。自分と違う人を素直に受け入れられない人はたくさんいます。受け入れてもらえない人のつらさを、まずは身近な人がわかってあげてと、静かなメッセージが伝わってきます。
料理にかけるシェフの情熱はすばらしいのですが、おいしいものへのこだわりが少ない身としては、ここまでして味を追求しなくてもという場面もありました。乳しか飲んでいない羊を食べなくてもと。お肉は食べるのできれいごとでしかないのでしょうけど。
短編集ですが、読み進めるほどに物語に惹きこまれ、登場する人々が、若さが、辻村さんが好きになります。人を傷つけたとき一番傷つくのは自分で、好きな人の幸せを心から願える人が自分は幸せだと思える…。たくさんの苦しい経験をしてそのことに気づき、だから自分を信じてその道を進んでいけばいいのだとやさしく勇気づけられます。
もうかなり遠くまで歩いてきた身としては、どのページのどの人も愛おしく、こんな純粋さを大切にしてほしいなと思ってしまいました。
500㌻近くを一日で読んでしまいました。おもしろいのと、先が気になって。
特別な力をもっているけど、その力ゆえに目立たぬよう平凡に生きる春輝。そんな力も運も無さそうな冴えない颯太。この二人の関りとタイトルの意味は何だろうと考えながら読み、読み終えてまた考えてしまいました。これは作者の祈りなのでしょうか。それとも『ダニーボーイ』と歌う母親の祈りなのでしょうか。何だかもやっとしたものが頭の中に引っかかっていますが、寂しく美しい歌を聴いて、これ以上悩まないことにします。鶴巻と真澄が魅力的でしびれました。
安定のおもしろさですが、竜崎や周りの人物が次に何を言い、どんな展開が待っているか予測通りに進む、そういう安定もあって、もう少しハラハラどきどきする場面も欲しかったなと思いました。今回は人事異動に伴う竜崎の心の動きがもう一つのテーマでしょうか。仕事をしているとき、「異動は最大の研修だ」と言われたことがあります。大森署への異動は、竜崎にとっても他の職員にとっても価値のある研修だったようですね。最後の見送りの場面では、もう少しこの雰囲気に浸っていたいのにと思ってしまいました。また次の異動先での活躍を期待します。
目を凝らしても見えない、耳を澄ましても聞こえない。でも、気づかないほどの小さなすきまに静かに在る世界。小川さんはそんなひっそりとした不思議な世界を見つけるのが本当に上手です。その静かな世界の心地よさにずっと浸っていたいと思うのですが、今回はちょっと見えない方がよかったかも、という世界もありました。
「先回りローバ」が好きです。老婆じゃなくてローバ。いいですね。
先月は老猫の介護や外猫の保護で忙しく過ごしました。
1匹ですが、里親さんが見つかって幸せになれた猫もいます。
ちょっと緊張気味^^;。
今月も、と頑張ってはいるのですが
なかなか猫に気持ちが通じなくて…。
逃げ回れるくらい元気なうちはいいのですが
老いてきたり、怪我や病気をかかえたりすると
外の世界はなかなか厳しいものがあります。
秋が深まっていきます。










