よそのお宅の鯉のぼり
爽やかな青空で5月がスタートしました。
気持ちは、この空のようにとはいきませんが。
2年前の5月、ブログのタイトルは
「生きたまえ」でした。
生きたまえ 五月は蒼き風の色
深代惇郎
数年前、とてもつらいことがあったわたしに
3年たって友人が送ってくれた葉書に書いてありました。
今また確かめるようにこの言葉をかみしめています。
どこかでつらい思いをしている人のために。
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さて、先月の読書です。
久しぶりの奥田作品。1話目「おれは社長だ!」と2話目の作品はつながっているのですが、主人公よりも周りの人たちがいい味。子どもとのインタビューのやり取りもおもしろくて、奥田さんらしさを楽しみました。
そのあとの「ドライブ・イン・サマー」は疲れました。自覚のない悪意は笑えないですよね。わたしの気持ちが落ち込んでいるからかな。
作品のせいじゃなくて、コロナウィルスのせいかもしれません。
大切なパートナーとの悲しい別れを経験したアルフィー。つらいけど息子を守り育て、飼い主たちの幸せのために奔走するアルフィーの言葉が一つ一つ胸に沁みます。悲しみが消えることはないけど、悲しいだけの人生はない…。反対に、幸せなときにふと悲しみが押しよせてくることもある…。
言葉が通じるならわたしも聞いてほしいことがあります。そして、背中を撫でながらアルフィーに言ってあげたいこともあります。
厳しい冬を越して、草花たちが新しい命を輝かせ始める春。歳を重ねて、「今年も桜に会えた。来年も会えるだろうか。」と、喜びと幾ばくかの寂しさを憶えながら季節の巡りを愛おしんでいます。
この短歌集を読んで、あゝ若い頃はわたしもこんなふうに春を思っていたのだなと、とても懐かしい気持ちになりました。自分だけの保険証を持って実家を出た春、突然の別れの後に花たちが急に色をなくした春、旅立つ子を見送った春。
写真もとてもすてきです。風景も花もきれいだけど、ワンちゃんの後ろ姿もいいですね。
映画化された周五郎作品6話。 おかれた環境はそれぞれですが、登場するのは社会の底辺にいる人であったり、周りからは理解されないような生き方をしている人であったり、多分大方の人が思う幸せからは遠い人たちです。きれいごとかもしれませんが、わたしは彼らの生き方が好きです。幸せというのはこういうことかもと、そんなふうに生きられる彼らを羨ましくさえ思います。
『街へゆく電車』の六ちゃん、『雨あがる』のたよのように人を愛せたらいいですね。
感染症の怖さや閉塞感で気持ちが落ち込んだ中での読書。結末を知っていたので、前半は何だかなあとなかなか集中できませんでした。後半、徐々におもしろさが加速していき、今回も殺し屋にかなり感情移入して読み終えました。とくに10年後に嫌な相手に一矢報いた場面では、よくやった、と殺人をほめてあげたいくらいに。
伊坂氏の作品にはよく父親の愛が登場?します。その愛ゆえに殺し屋は仕事が続けられなくなり、死を選ぶしかなくなりました。愛は美しいけど、厳しく悲しい面も持っていると、伊坂氏らしくさらっと語りかけてくれます。
色とりどりの花々 風にゆれる新緑 それぞれの輝き
つい買ってしまう故郷の春








