7月2日3日と帰省してきました。
もう両親はいないのですが、妹に会うため。そしてお墓参りをするために。
故郷は鹿児島県。
飛行機が飛ぶかどうかわからない南九州のあの大雨の中
だめなら諦めようと一応羽田に向かい
引き返すかもしれないという条件つきで搭乗。
鹿児島空港の上空で30分以上旋回してやっと着陸。
心の中で、頑張れエンジン、頑張れ翼 頑張れ機長と繰り返していました。
飛行機の中で読んだ「翼の王国」
7月号の特集の一つは 南薩摩の水からくり。
ご存じですか。
「翼の王国」から
どうやっても画像が横になってしまい申し訳ないのですが
首を左に傾けてみてください。
昔からある夏祭りで披露されることが多く
子どもの頃、飽きもせずに眺めていたのを思い出しました。
「翼の王国」から
夏祭りはにぎやかで楽しいものですが
もう会えなくなった人たちを思い出したりして
どことなくもの悲しさも覚えます。
6月の読書
タイトルも含めて謎に満ちた展開。先日、新聞で作者と父親の関係について読んだ後ということもあり、この物語はどこへ行くのだろうと、楽しみより不安の方が大きい読み始めでした。でも、おもしろい。どこまでおもしろいと思いながらついていけるかわかりませんが、覚悟して(下)に進みます。
物語なのだから問題集のように答えがわからなくてもいいけど、ひょっとしたら自分が穴の中に落ちたまま放り出されるかもしれない。と、静かに話が進むときほど不安になりました。登場する誰もが魅力的に描かれていて、そういう意味ではみな似ています。互いの間にある緊張感も同じくらいで、こちらまで息をひそめてしまいました。対照的に、闇の中から現れた小さな「騎士団長」の存在がほのぼのとしていて、ときにクスッとしてしまいました。
騎士団長殺し 第2部: 遷ろうメタファー編(上)
絵画や音楽、料理、服装、移りゆく風景の美しさ。対照的な、蓋を外した穴から現れた闇の暗さと不気味さ。それらが交互に描かれているせいか、読む側も心のバランスを保ちながら静かに読み進めることができました。でも、その静けさの陰で謎はますます深まり、得体のしれない罠も用意されているようで怖くなります。ふうっとため息をついて、覚悟して結末の章へ。
それぞれの生活が一応の落ち着きを見せ、いくらかの希望をとともに前へ進み出したようです。戦時下の悍ましく悲しいできごとが、生き残った老画家の心に絶望に近い闇を残し、その闇が、妻と別れて孤独だった「私」の闇と重なって、「私」をただならぬ世界へと迷い込ませていきました。
老画家が死に、闇もやがて火の粉が空へとまきあげ、穴も閉じられ…と、これはわたしの解釈。完璧に見えた免色をはじめ、誰の心の中にも穴があり、孤独がありました。
嫉妬だとか悪意だとかもたない「私」の生き方が一番幸せに近いように思えます。
わたしの読み方が浅いのだと思いますが、何かもの足りなさを覚える結末だったかな。
町田氏の作品には、独特の表現とユーモアと少しの悲しみがあります。この本もそう。猫の無敵のかわいらしさ、言葉を超えた不思議さ、そして生けるものすべてが抱える生きる切なさと大変さが詰まっていました。でも『生きてるだけで儲け』、そうですよね。猫の恩返しなんてありません。猫がそばにいるだけで、生きていてくれるだけでいいんです。
物語もおもしろいけど、ヒグチさんの絵がとてもすてきです。猫とねずみのごっつんこ、エルのあどけなさ。こんなすてきな絵を見たのだから、わたしも目の前にいる猫たちをもっとかわいがってあげなくては。
こんな経験はなくても、こんな心は誰にでもあるはず、と思い知らされる作品です。思春期は、攻撃する方も残酷だけど、守る方も残酷で、そのどちらにも関わらないでいるのもまた残酷かもしれません。悩まないなんて無理な話で、悩むことしかできない時代を傷つきながら何とか生き抜いて、人は自分なりの価値観を身に着けていくのでしょう。主人公の私が苦しみながらつぶやく言葉も、それをきちんと受け止めて話す伊吹の言葉も、それらを紡ぎだした作者の言葉も、言葉のもつ力と美しさを感じさせてくれるものでした。
自分の脳が委縮しているのでは、と感じることの多いこの頃^^;。少しでも救いがあればいいなと思って読んでみました。共感、感心、納得したり、反対に関心がなくてスルーしたりの62項目。
脳は不思議でまだまだ解明されないことがたくさんあるようですが、体という器の中に入っていて、遺伝や経験等の影響も受けるので、脳だけの能力を発揮するのは難しそうです。不公平かどうかはよくわかりませんでしたが、脳は何気におもしろい、ということは分かりました。わたしの場合、一番大切なことは「リフレッシュ」かな。まずは寝ること。
読むのをためらってしまうタイトルですが、長田氏の作品だからきっと大丈夫、と手に取ってみました。1ページ目から猫への愛にあふれていました。物語のようだけど、多分「ぼく」は長田氏。
猫は自由に生きているように見えるけど、自由に生きるのはなかなか大変で、厳しいこともたくさん。猫への思いも美しいけど、猫のすべてがわかるわけでもなく哀しいこともたくさん。猫好きとしては共感しすぎて胸が痛くなってしまいました。表題作のほかにいくつかの物語もあって、そちらはユーモアと猫の知恵がつまった童話のようで楽しく読めました。







