かもめ食堂 群 ようこ
10年以上も前に映画を観て満足し、本は読まなくてもいいかなと思っていたのですが、友人が貸してくれました。憧れの国フィンランドでの、これまたいいなあと憧れてしまうすてきな食堂。宝くじで道が開けるのはどうかと思うけど、自分の夢のためにけっこう着実に努力はしているんです。そこはさらりと表現。欲張らず、焦ったり落ち込んだりせず、自分にとって心地よいと思える道をゆったりと歩んでいく…。その雰囲気が読者にとっても心地よいのかもしれません。
伸坊さん、この本って、おもしろいです^^。聞き覚えのある漢方薬とその効能。なるほどと頷きながら楽しく読めました。薬だけでなく医者の考え方も含めて、西洋医学と漢方の違い、食べ物や体質と病気の関係、果ては政治と医学の関りまで、ユーモラスな表現でわかりやすく書かれています。
やはり医食同源。食をはじめ、普段の生活習慣が大切だと再認識させられました。
女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび 古内一絵
1冊目を読んだときは、このお店に行って癒されたいと思いましたが、今回は、こんなやさしい料理を作って、誰かの疲れを取ってあげられたらと思いました。わたしの周りにいる人たちもそうですが、誰もが悩みや迷いを抱えて生きているんですよね。シャールも重いものを抱えていて、だからこそ人の悩みに温かく、ときに厳しく向かい合ってくれます。最後は自分で決めることだけど、疲れが取れればまた歩き出すことができる、誰かのために生きることが自分のために生きることにもなる。カフェを照らす月明かりのように、静かに心に沁みてきます。
ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻 P.G. ウッドハウス
一話目は落ちがわからず何回か戻っては読み直していたのであまり楽しめませんでした。諦めようかなとも思ったのですが、つい体育系の根性が出て…。
人間関係がわかってくるとおもしろくなり、さてどんな解決法が待っているのかなと期待しながら読み終えました。しゃれた会話と、噛みつく犬と思われても最後は主人を守るジーヴズの機知がいかにも英国風。ジーヴズのいれてくれる元気になる飲み物、飲んでみたくなりました。
刑事ヴァランダーシリーズですが、今回は娘のリンダを中心に物語が進みます。あれこれと悩みながら、30歳になろうとするときに、父親と同じ警察官への道を選んだリンダ。
父親の仕事ぶりに感化されてという爽やかな雰囲気は微塵も感じられません。父と娘は確執の多い関係ですが、この親子はとくにひどい。二人とも口は悪いし怒りっぽいし…。もう少し穏やかに冷静に話し合えたら、事件の解決がいくらかでも早まるんじゃないかとやきもきしてしまいました。
事件はこれまでの作品同様残忍で不気味。どきどきしながら一気に(下)へ向かいます。
神の名を借りた異常な犯罪にはどこにも救いがなく、我が子まで殺してしまうという悍ましい結末に。リンダの引き返すことを知らない捜査(?)に父親もハラハラしたでしょうが、読み手も十分ドキドキさせられました。
事件は解決しても、悲しみや恐怖が終わるわけではありません。スウェーデンに冬が訪れ、人々は寒さに耐えるように、その悲しみにも耐えて生きていきます。そしてまた次の事件が起こり、次の悲しみが押しよせる…。そこでもうヴァランダー親子の活躍が見られないのは寂しいですね。チームのみんなに会えないのも。
何度も読み、孫にも寝る前に話してきた物語。伊勢英子さんの絵に惹かれて改めて読んでみました。1行目、「武蔵の国のある村に…」で立ち止まってしまいました。もっと北の雪深い地方の話だと思っていたのですが、民話なのであちらこちらで語り継がれてきたのですね。
雪というよりは氷に近い冷たさと美しさ。そして、秘めた強さと愛。多分、雪女の思いは男を見張るためから徐々に男と暮らす楽しさへと変わっていったのでしょう。その暮らしを守れなかった男へのやりきれなさ。最後の雪空はただただ広く悲しく、胸が張り裂けそうです。
1月、我が家にいる3匹の猫のうち、一番長生きすると思っていた猫が
旅立ちました。画像は火葬した帰り道の青い空。
ノラちゃんだったのですが、我が家にきて12年。
抱っこが大好きでマイペースなお嬢さんでした。





